野性の呼び声 (集英社文庫)
野性の呼び声 (集英社文庫) / 感想・レビュー
蘭奢待
2008年読了。2人の対談集。開高健が実に深く広い知識をもっていることがわかる。旨そうな酒と料理。自然をテーマにした会話。大変たのしそうで羨ましい。 読了当時は心が折れかけており、心の底から自然の中での癒しを欲していた。足掻いていた。この手の本ばかり読んでいた記憶がある。
2019/10/05
イロハニ
開高健とC.W.ニコルの対談録。場所は始めに信州のニコル宅。次が都心のホテル内の焼鳥屋。ニコル宅での話題は酒、肴、古今の文化、大自然での体験が目立つ。どれも両氏の真の記憶から紡がれており雄渾な楽しさに溢れていた。都心でも引き続き大自然の体験に加えて文芸に立ち入り更に環境問題へと拡がった。全編、随所に菊谷匡祐によると思われる解説文と立木義浩の写真が挿入されて作品の雰囲気を高めていた。本作品は開高、ニコルを中心に立木、菊谷の四氏によるハーモニーだと思った。
2022/07/30
sabosashi
’86年刊行ということで開高がじつに若く、生き生きと呑み、喋っているのがなんとも微笑ましい。ニコルがかつてはいじめられっ子だったがいかにそれを克服したかも興味深い。この本を読んでいるときにBSフジだったかでニコルが旅人として開高がよく訪れていた山奥の湖まで出かけていくという番組があり、本書の内容はより強烈に印象に残った。なおこの本は篠山 紀信の写真が豊富で写真集としても読めるし、開高の呼吸が伝わってくるようだ。そして話はやはりなぜ釣りをするのかに戻ってきそうで、皮肉な言い方をすれば釣りによって開高は蘇る。
2013/07/27
ひらたクワガタ
お酒飲みながら読みたい本 面白かった
2022/12/12
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