猛き箱舟 4 (集英社文庫 ふ 7-4)
猛き箱舟 4 (集英社文庫 ふ 7-4) / 感想・レビュー
taku
この容赦のなさ、嫌いじゃない。悲痛に身を貫かれ、狂気を纏った男の凄絶な復讐劇「死人の宴」が始まる。息もつかせぬ緊迫した展開に、否応なく引きずり込まれて目が離せない。ただ、箱舟が示す意味と終わらせ方は釈然としない。日本の高度経済成長の影を描き、批判するテーマを織り込んだから、一巻の冒頭に繋がっているはず。何故こんな事件を起こしたのか。その「何故」がぼやけたまま。そこを差し引いても、十分熱くて面白かったけどね。
2016/01/19
ベック
あまり好きでない復讐の物語なのに、これは面白かった。4巻飽きることなく読めました。でも、心臓をしゃりしゃり食べるって!
2006/10/19
Marcel
やー面白かった。今まで冒険小説にはあまり手を出すことがなかったが、この作品を読んで、たまには手を出してみようかなと思った。メインの2章は主人公の視点で語られているのに対し、3章は主人公視点がほぼないことで、主人公の狂気が伝わってきて恐ろしかった。
2014/04/24
りう
名作はどれほどの時が過ぎてもその素晴らしさが衰えることがない。震えた!
2023/03/17
hati
分冊で4巻あったが、納得の面白さ。最近、環境が人を作るということをよく考えるようになった。タフな人間になるにはタフな環境に身を置けば良いのだろう。そして運も必要になる。ノベルゲームPhantomが好きでこれも非常に良かった。死んでもやり遂げなきゃいけないことがある、自分はそんな熱い思いを抱くことができるだろうか。
2020/04/16
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