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田辺聖子の古事記 (集英社文庫 た 3-24)

田辺聖子の古事記 (集英社文庫 た 3-24)

田辺聖子の古事記 (集英社文庫 た 3-24)

作家
田辺聖子
出版社
集英社
発売日
1991-07-01
ISBN
9784087497243
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田辺聖子の古事記 (集英社文庫 た 3-24) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。神々の世界、恋と冒険に満ちた人の世と古代を舞台に駆け巡る謎めいたドラマに引き込まれました。壮大な日本のドラマでありながら、身近に感じられるのはおせいさんのユーモアのある柔らかい現代語訳と註のおかげだと思います。

2018/05/04

がらくたどん

古事記に着想を得たという生きのいい神話冒険譚を読んでいて懐かしくなり本棚から。常にイデオローグの道具という影を纏いながらもその放埓な面白さから手放せない原風景みたいな物語。「オモロイやん、変な影つけんといて!」と文句を言いたい口なので、お聖さんの古事記が一番肌に合う。兄弟げんかはすぐ刃傷沙汰になるわ、いい男を見るとすぐに孕むは、道徳・規範を蹴っ飛ばし本能全開・本音上等。そもそも、しょっぱなから神殿で大便放る奴を登場させる話が行儀良いわけがない。でも人間の可愛らしさが滲み出る。荻原規子の解説も楽しいです。

2022/03/17

はかり

古事記は本当に久しぶり。田辺訳は読みやすかったが、人物名は、名前にこそ意味があると言われても、甚だ読みにくい。天照大神と大国主神の国譲りは本当に興味深いが、何か他に深い意味があるように思えて仕方がない。

2016/01/25

呉もよこ

古事記は、橋本治氏の訳が個人的に秀逸だと思っているのだが、田辺聖子さんの訳も実に女性らしい美しさのある、はんなりとした訳で素晴らしかった。注釈もまた、古事記の理解をより一層深めさせてくれる解りやすい、著者の古事記への愛情を感じる注釈で良かった。 しかし、古事記の男性(神々)は、見るなと言われると覗き、待てと言っても待ち切れず、ブスは帰れと実家へ返し、一度の契で、俺の子なわけないだろーと認めない。そんなメチャクチャ具合が大変面白く、色々な方の訳を読んでしまう。

2013/04/25

dzuka

一度は中身を知りたいと思う古事記だが、なかなか手に取ることはなかったが、ようやくこの本の口語訳&田辺聖子さんの注もついているので、中身については知ることができた。 どこかで見た、聞いた話も多く、天の岩戸の話や、ヤマトタケルの話は、すっと入っているが、初見の話は、わかりやすくしてもらっても、なかなかイメージがしづらい。 その原因は、名前が長くややこしかったり、同じような名前の人がいたりということと、血縁関係の説明が長すぎること。こればっかりはどうしようもないのかもしれないが。 後、歌が多いのが印象的。

2019/09/27

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