知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)
知的な痴的な教養講座 (集英社文庫) / 感想・レビュー
アマニョッキ
大好き読友さんにいただいた本。開高健さんは「輝ける闇」しか読んだことなかったので、その降り幅にびっくり!そして一気に大好きになりました。しかし、第一章「小さな死」で語られておるあの「死」。過去から現在までのわたしの経験では、あの死からすぐに復活するのはいつも女(わたし)なんですけどー。男の方はいつも高鼾。そう、なぜか絶対鼾かきながらの爆睡。蹴っても起きない(例えよ、た・と・え♡)その寝顔にうんざりしたことしばしば。もう今の男には防衛本能なんてそなわってないんじゃないですかね、開高センセ?南無阿彌陀佛
2019/08/04
kinkin
ベトナム戦争の取材では九死に一生を得た著者。当時の思い出からお酒、食べ物、下ネタに至るまでどれもカラッと楽しめる。知的な痴的なというタイトルではあるがどうしてどれも格調高い話ではないか、太く短く彼のような作家はそういないし、これからも現れる気配もなし、やはり彼のような体験ができる世相でもあるからかもしれない。
2015/05/16
燃えつきた棒
居酒屋でエロ親父と酒を飲んでいるような読み心地。いい塩梅の軽さだ。特に心に残ったのは、イワナやサケの生態から説き起こし、万物の流転と輪廻転生へと至る、第二十章―輪廻だ。
2018/04/28
魚京童!
面白かった。高原状態っていうのは素晴らしい名称だと思う。高天原ってことだよね。追われることもなく、追うこともない。殿上人の世界。「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」って話だよね。まだまだ知らないことがあることを教えてくれる。でもこんな人少なくなった。レベルが落ちているという話を30年前からしている。どんどん落ちたのだろう。しばらくこの愉悦を味わえばいいと思う。みんなで落ちる世界はそれはそれで素晴らしいものだ。高天原。いつまで続くかわからないけど、続く限り愉しめばいいんじゃないかって思う。終わり
2020/03/26
双海(ふたみ)
知性と痴性を見事にブレンド。お酒のTPO、宗教、哲学、ファッション、エトセトラ…。博覧強記の作家・開高健が男の世界の森羅万象を語り尽くした魅力あふれる教養エッセイ、芳醇な50章。(作品紹介より)
2014/05/21
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