人生だあッ (集英社文庫 か 2-27)
人生だあッ (集英社文庫 か 2-27) / 感想・レビュー
よし
昭和の作家シリーズその1。梶山季之さんは昭和50年、取材で訪れた香港で客死。幼少期を朝鮮で、戦後は広島の廿日市で過ごします。地元出身の大作家であるのだけれど、評価がいまいち。しかししかし、言うなれば大衆作家、エンターテイメントに徹した作品は、本当に読みやすくて面白い。これは、経済小説の部類でしょうか。復興から高度経済成長までの男の人生3人の物語。お人好しゆえ騙されながら、仕事を全うする男。運動好きで不遇でも仕事をする男。渡米し成功を納める男。本当に人生さまざま。まさに「人生だあッ」。元気が出る本でした。
2020/07/14
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