KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

薄墨の桜 (集英社文庫)

薄墨の桜 (集英社文庫)

薄墨の桜 (集英社文庫)

作家
宇野千代
出版社
集英社
発売日
1979-03-20
ISBN
9784087502138
amazonで購入する Kindle版を購入する

薄墨の桜 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

秋津丸

[1]薄い本なのに、読み応えがあった~~  [2]今年の春に薄墨桜を見に行く予定だから、その前に読んでおきたかった  [3]枯れかけている樹齢1200年の薄墨桜。老いていく心情、美しいものへの憧れ、愛と恩、いろいろなものが、この薄墨桜の再生を象徴として描かれていく。若い時に読んだら"あらすじ"だけ読んで終わったと思うが、この年になると、描かれている"心の襞"が少しは理解できるようになった。そのことが、うれしいような・・・悲しいような・・・

2014/03/11

桜もち 太郎

「薄墨の桜」「八重山の雪」ともに、語り手が読者に語りかけるような作品。ドンドン物語に吸い込まれていくような感じがした。両作品ともに純粋でひたむきな人達が登場し肩入れしてしまい、その人達を支える人の心意気に感動した。薄墨桜のあるところは今は雪だろうか。歴史を知りぜひ行ってみたくなった。

2012/12/24

mietreky

宇野千代さんの経験を題材にした小説。薄墨の桜を復活させようとする着物作家とこの桜に縁のある骨董店と料亭を経営する老女とその養女の3人の女性が織りなすストーリーとその情動の描写が絶妙。まるで、サスペンスドラマのようにワクワク、ドキドキの連続で読み手を引きずり込む手法に感服した。やはり、一流の作家だ。

2009/05/28

Noelle

長く気になりながら、初めて読む 宇野千代さんの小説。着物話同様 小説中の著者らしき着物デザイナーの気骨ある振る舞いと それをも上回る老婆と養女。実際桜の復活に助力されたとのことだけれど、どこまで事実なのか、語りものなのか判然としないまま、引き込まれて行く。宇野千代さんの桜デザインの着物も登場していて同時代で見たかったなあ。 「薄墨の桜」とはうってかわり、「八重山の雪」はまた何処かの方言混じりの語り口。湿った情緒を極力廃した、昔語りのような哀しいお話だった。

2014/11/03

chatnoir

表題作より『八重山の雪』が好みだった。40年とか50年前の少女漫画っぽい。

感想・レビューをもっと見る