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はるかな町 (集英社文庫)

はるかな町 (集英社文庫)

はるかな町 (集英社文庫)

作家
三木卓
出版社
集英社
発売日
1979-06-20
ISBN
9784087502329
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はるかな町 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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クラムボン

静岡市ゆかりの三木卓さんが昨年88歳で亡くなる。鎌倉在住だった為か静岡新聞で訃報が載ったのは2週間後の12月2日。一面コラム《大自在》では短編集「はるかな町」の一篇「介添人」を紹介していた。高校の教科書で出会ったそうだ。三木さんの静岡高校時代のお話。友人が同級の女生徒に手紙で告白したが、返事を聞くために待ち合わせ場所に一人で行けない。そこで三木さんに一緒に来てもらうのだが…。満州からの引き揚げの時に父と祖母を亡くし、母親の郷里の静岡で暮らす…十代の三木さんのほろ苦い思い出が綴られている。

2024/02/02

トーマ

著作の少年時代のエピソードを集めた短編集。エッセイなのかと思っていたが、読んでみるとまぎれもない文学であった。無駄のない文章でありながら、著者の記憶を見るように追体験することができ、圧倒的な表現力にファンになってしまった。子供の頃、日常の中で何気なく起こっていた体験を、ここまで文学にできることがすごい。文章のうまさに関係なく、物の考え方や見方が鋭い人だと思った。これを映像化しても、明らかにつまらなくなるのがわかる。小説でしか表現できない、なんとも言えない心理が伝わり、小説の強みが何であるかを教えられた。

2018/04/10

daikishinkai

「本の友」が面白かった。

2018/09/25

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