桐に赤い花が咲く (集英社文庫)
桐に赤い花が咲く (集英社文庫) / 感想・レビュー
匠
局部を切り刻まれた若い女性の絞殺体。それから一年以上経って今度は同じ手口で局部を傷つけられた男性の絞殺体がみつかる。2つの事件を結ぶ意外な事実とは・・というミステリ。高校時代に親友から薦められて読んだ時は、その事件の背景にある苦しみ、哀しみ、絶望感に深く共感した。今読むと、当事者が今の時代に生きていたらこんな結果は生まなかったかもしれない、と別の悲しみが沸き起こる。男と女、性別という何気ない仕分けの影で真剣に苦しみ、悩んでいる人たちが何を思ってきたか、この小説で少しはリアルに知っていただけるかもしれない。
2013/09/25
やっち
知り合いから頂いた本。渡辺作品はこれで2作目。36年前の作品なんですよね。当時これを題材にするのはかなり珍しかったのではないのかな。後半、犯人の心の苦しみが分かったけれど、結末は何となくモヤモヤ感が残りました。この犯人、今の時代に生きていればもう少し生きやすかったのではと思いました。ジェンダーフリーについて考えさせられました。
2017/02/06
sun
この作家は初めて。がっしりした文章でよいのだが、細かすぎたり、結論が弱く、読後感はよくない。枕営業を利用するなど、地位やパワーを濫用する許し難き作家である。もう少し読んで葬り去ろう。
2014/05/19
あきほんぬ
渡辺淳一さんの本は初めて読みました。すごく読みやすかったです。推理小説とは言い切れないかもしれないけど‥男と女って、そんなにハッキリ区別しなきゃいけないものなのかな‥と当たり前だと、思ってたけど実はそうでもないのかなと考えたり。。
2013/05/07
まりも
上手いんやけど、グロに近いリアルさがあって。やはり医者の目だと思う。文系はここまで書かない(笑)
2012/04/26
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