五月の晴れた日に (集英社文庫 32-M)
五月の晴れた日に (集英社文庫 32-M) / 感想・レビュー
酔花
探索され尽くされ、未知が消滅した宇宙における若者たちを描いた「彼方へ」と、中盤以降の視野の広がりが素晴らしい「五月の晴れた日に」が良かった。前者は、小松が生涯をかけて問い続けた宇宙における人間の実存をテーマとしている。その壮大な思索が最終的に(男性諸氏にとっては)身近な現象と重なるのが面白い。進化を遂げるには、母の元に辿り着かないとね。
2015/05/10
tama
自本 第2回文庫本棚発掘で。自分のはハヤカワ文庫JAのやつ。ほぼショートショートなのから中編に近いものまで一杯入ってる。1977年出版。私は就職して小山市におり長男が生まれた。携帯、PCは勿論mailもFAXもなく、本社との通信はテレックスでした。そういう小道具はこの本のお話にも出てこない。読んでみりゃわかるけどそんなもの出さなくても「未来」を感じられるのだわ。過去から未来へと積み重なった時間の層を透かし見る感じ。「比丘尼の死」「五月の晴れた日に」の「深い悲しみが好きです。
2015/05/16
いづみ
SF短編6作。「五月の晴れた日に」は、人類の取りうる1つの未来予想図かもしれないと思ったり。人間はなるほど秩序から隔たっていて不安定で愚かで……同時に創造のエネルギーももっている、と。しかし機械化されるのはやだなあ。「おえらびください」はなかなか考えさせられる。実際に扉を示されたら、あなたはどれを選ぶ?
2013/07/12
mitsu
小松さんの短編集です。小松さんの著作は初めて読んだかもしれません。怖い話もありますが、アンドロイドの話の表題作がなかなか面白かったです。
2014/11/29
丰
Y-20
2003/07/26
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