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白蛇抄 (集英社文庫 14-L)

白蛇抄 (集英社文庫 14-L)

白蛇抄 (集英社文庫 14-L)

作家
水上勉
出版社
集英社
発売日
1983-10-01
ISBN
9784087506693
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白蛇抄 (集英社文庫 14-L) / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆☆ 蛇の化身のような、うた女。寺にこもるにはもったいない妖艶な女の。逆に檀家の父親は、それが故に寺の後妻に仕立て上げたのかとも、勘ぐれる。寺の跡継ぎの青年がうた女に溺れるのも当然の成り行きか。最後は無理心中の悲劇に。14歳から寺にあずけられた女中まつのは、うた女について恐ろしくも戸惑いながら女の情念を感じている。

2022/09/27

チャゲシン

昔っから、坊さんほど女好き、金が好きって人種はないですからなあ

2017/07/18

agri

蛇道も道なり

2013/02/06

まる子

若かりし小柳ルミ子主演の小説。やはり映画とは違う。主役は白蛇の化身のような長身に瓜実顔で一重瞼で睫毛のないクルリとした目で尻をふってくねくねと歩く、色情狂の女。 主に、お手伝いの若い少女目線で書かれており、やたらと血筋を重視した人格の表現だった。 楽天的で自分に正直で、怪しい美しさのある色情狂って、そりゃあ男にモテるじゃろ。

2018/04/03

不二雄

禅宗寺院における性と犯罪が主題。仏教といっても全能ではないし、その懐の深さゆえ、破戒僧や生臭坊主も存在する。しかしこの作品は僧侶ではなくその寺院に嫁いだひとりの女に焦点があてられている。その女がまさに白蛇のような身のこなしで男達を翻弄するさまを、流れるような丹後弁で描き出されると、たちまちその情念溢れる世界の中に吸い込まれていく感覚を味わうことが出来てよかった。主人公の少女が辱めに遭わなかったのが、せめてもの救いか。元々関西人が好きではないが、これを機に、もっと関西が舞台の小説を読み込んでみたくなった。

2015/11/16

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