ひとすじの闇に (集英社文庫)
ひとすじの闇に (集英社文庫) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
短編7本収録。どれも平凡な日常生活が舞台となって起こる事件?事故??のエピソード。でも、捜査上、何かひっかかるポイントがあって…。そこがタイトルに通じる「闇」なんよね。お気に入りは「年一回の訪問者」気難しい、資産家の老人が朝の散歩中に石垣から転落死する。養子で、幼い頃から口答えできなかった息子。何かとひどい扱いを受けていた息子の嫁。どちらかの仕業か?夫婦で協力してことを起こしたか??両者共に、交際を隠したい異性の影。真犯人は誰か!?嫁が語る、長年かけての心の変化に妙に納得。そういうもんよね…。
2024/09/12
嫁宮 悠
なんとなく面白そうだと思い手に取った一冊。寡聞にして知らなかったのですが、夏樹静子さん、売れっ子作家のようですね。30年程前の作品ながら現代的な手ざわりの短編集でした。不条理なラストの「死者の嘘」、感傷的な「鼓笛隊」、復讐劇が一転の「走り去った男」などが面白かったですが、全体的に佳作と言える作品ばかり。彼女の他の作品も読んでみたいと思いました。一番の謎は人間の心、というミステリ。
2015/06/08
うちゃこ
2008・? 3
2015/02/24
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