読む楽しみ語る楽しみ (集英社文庫 32-N)

KAZOO

小松左京さんによる他の作者の本の解説集です。話し言葉でいかにも饒舌な感じが現れています。4部に分かれていて、最初はおもにSF作家の作品について、それから文学者、随筆的なもの、コミックというふうな感じです。小松さんの好みがよくわかります。とくに開高さんは5つの作品についてあるし、手塚さんは3作、石森さんは4作です。小松さんの作品も多岐にわたりますがこのような様々なインプットもされているのだなあと感じました。

2019/04/12

しんこい

山藤氏の表紙で夕刊フジの連載エッセイかと思ったが、文庫や全集に乗せた解説を集めたものでした。SFからマンガまで幅広いが、ユーモアたっぷりの分かりやすいものでなく、妙に難しく論じているのは、SFやミステリーが娯楽として軽視されていた時代だから、こうやって理論的裏付け、評価が必要だったのかも。

2017/08/14