初恋 島崎藤村詩集 (集英社文庫)
初恋 島崎藤村詩集 (集英社文庫) / 感想・レビュー
森の三時
初恋を含む『若菜集』その他の詩が掲載されている。古風な美しい日本語、七五調の心地よいリズム、そして、乙女への讃歌。愛してるなんて直接書けば、一行で済むことを、綺麗な言葉で何行乙女を飾れるか、それが恋の詩です。
2018/08/12
みどり
島崎藤村、たちまち好きになった。リズムが良いから読んでいて楽しく、心が浄化される気持ちになる。あまり意味は深く考えずに読んでいるから、勿体無いことをしているのかもしれない。「初恋」が一番好きだ。「まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり」この詩にはいくつか解釈があったように思う。初恋の初々しさ精一杯さをうたったものという説と、林檎=私という意味を含めた少女の小悪魔じみた行動であるという2パターン。どちらでも美しいので良い。ただただ言葉の美しさに酔っていたい。
2017/03/28
mstr_kk
藤村の詩をしっかり読んだのは、お恥ずかしながら初めてです。最初は、文語定型詩って頭に入ってこないなーとずっと思っていました。リズムだけが右から左に流れていく感じ。2周目、わざとゆっくり、七五調のリズムを崩して読んで、やっと味わえました。散文の「海へ」は傑作。
2023/09/18
愁
「藤村詩集」「藤村詩抄」の補填の為に購入。他の詩集と違い、長編の散文詩「海へ」の第一部を収録していますが、小説家 藤村が好きな方向きな気がして、詩人 藤村を求めている方には ? な構成かもしれません。どちらにしろ藤村作品には変わりないので、もちろん楽しめますが!
2015/03/04
中津ゆか
難しいんじゃないかなと思っていたけど、こうさらさらと流れるような詩集だった。意味とかはそこまで理解してないけど、その文章の情景が浮かぶようなそんな詩集だった。島崎藤村の詩集は検索してもなくて、刷ってくれた集英社とあった本屋に心から感謝した笑
2018/08/11
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