レモン哀歌 高村光太郎詩集 (集英社文庫 た 27-1)
レモン哀歌 高村光太郎詩集 (集英社文庫 た 27-1) / 感想・レビュー
さっとる◎
職人としての彫刻家であり詩人でもあった高村光太郎。一括りに芸術家とは言えないのだな、光太郎の中で彫刻と詩作とは別のモノを表現するものであったっぽい。高村光太郎の名前しか知らずこの作品を手に取った私にそのあたりのことをどうこう言うことは不可能。孤独に耐え、貧に耐え、それでも前に進もうとした思い。そしてそれ以上に智恵子への愛がね。愛に「絶対」があるって、絶対の愛が、あるんだなって。圧倒。
2016/05/16
みやび
高村光太郎にとって智恵子は芸術そのものであり、全てだったのかなと思った。言葉の表現の仕方ひとつひとつに切なくも力強い愛を感じる。「梅酒」には智恵子の温かく静かな気配があり印象的。しかしやはり「レモン哀歌」が鮮烈に心に迫ってきて何とも言えない物哀しさに惹きつけられる。智恵子がどう感じ何を思っていたかのかを知りたくなった。
2022/12/14
HARUKI
米津玄師の『lemon』を聞いた時 これって「レモン哀歌」から影響を受けて作ったのかな?なんて 思っていた。 あらためて読んでみると『lemon』とリンクする部分が多い気がする。
2018/12/30
ちろ
なんて、綺麗なんだ。
2024/10/03
shou
やはり智恵子を詠う歌は、一節一節に思いが篭っているように思う。「あなたはだんだんきれいになる」、『智恵子は東京に空が無いといふ』で始まる「あどけない話」、「レモン哀歌」。
2014/07/17
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