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さようなら コロンバス (集英社文庫)

さようなら コロンバス (集英社文庫)

さようなら コロンバス (集英社文庫)

作家
フィリップ・ロス
佐伯彰一
出版社
集英社
発売日
1977-05-20
ISBN
9784087600025
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さようなら コロンバス (集英社文庫) / 感想・レビュー

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KI

君のことを愛しているはずなのに、君にもっと愛されたいと思ってしまう僕はどうしようもない愚か者だ。

2020/04/07

ヘラジカ

フィリップ・ロス作品2冊目。小品ながらも完成度の高い瑞々しい作品である。前に読んだ『ダイング・アニマル』の生々しさ・醜さは殆ど見る影もない。老獪な教授の赤裸々な性的告白を延々と描いた作品とは、対極にあると言って良い程かもしれない。エネルギーの方向性が全く違う。こちらを先に読んでいたら『ダイング・アニマル』の読み込み方も変わったかも。この作品が絶版なんて勿体ない。ロスがノーベル賞受賞しない限り再版はしないだろうな……。

2015/05/19

loanmeadime

集英社版世界の文学34で読みました。村上春樹 柴田元幸のサリンジャー戦記で知ったフィリップ・ロスの名で検索をして映画にもなった本作を知りました。ニール・クルーグマンとほとんど同年代のロスの作だけに、当時の若者の感性が瑞々しく溢れる青春小説でした。ブレンダの兄ロンがかけるオハイオ州立大学の卒業記念(?)のレコード中の一節がタイトルですが、それが象徴する筋骨たくましい丈夫と心優しくも実際的な力のない主人公の対比が、ほろ苦くも懐かしい青春を思わせます。

2021/12/09

tsu55

5月22に日逝去された作者に追悼の意を込めて再読。 もう何十年前になるのだろうか。若かった頃に愛読していた作品。 還暦を過ぎた今読み返してみると、二人の未熟さがなんとも歯がゆく感じられる。 もっと大人としての振る舞いができなかったのかなぁ(特にニールは社会人なんだし)なんて感想が出るのは、自分が年寄りになったってことなんだろう。 若い二人にはこれでも精いっぱいだったんだろうな。 さようならコロンバス。さようなら。 さようなら青春。さようなら。 さようなら……。

2018/06/08

tera

ストーリーがどうというより、冒頭の出会いのきっかけや、途中のプールでのやり取りなど個々のエピソードが非常に機微に富んでおり面白い。ユダヤ系アメリカ人の生活も垣間見れ興味深いところもある。訳が古く無理に若者の会話らしくしようとしているのか口調に不自然さがあるのが残念だった。

2016/04/17

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