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鏡の中の孤独 (集英社文庫)

鏡の中の孤独 (集英社文庫)

鏡の中の孤独 (集英社文庫)

作家
スティーブン・レベンクロン
杵渕 幸子
森川那智子
出版社
集英社
発売日
1991-11-20
ISBN
9784087602098
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鏡の中の孤独 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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青蓮

「鏡の中の少女」の続編。過食嘔吐のディアドレと出会うことでケサは彼女の中に自分自身を見出だす。体重への拘り、異性への戸惑いなど、読んでて本当にケサが過去の(そして現在の)自分にそっくりで驚いてしまう。摂食障害の原因は様々だろうけど、でもそこにはあるパターンがあるように思えます。シャーマンが凄くいい先生で、本を通して私も一緒にカウンセリングを受けてるようでした。「誰に対しても自分を偽っていると、自分に対しても偽るようになってしまう」この言葉が私自身を言い表しているようで、ぐさりと胸に突き刺さりました。

2016/04/10

とろこ

『鏡の中の少女』の続編だが、単独でも読める。拒食症になったケサが、もがき苦しみながらも、立ち直ってゆく姿が描かれている。今作では、回復しつつあるケサの前に、自分よりも酷い状態のディアドレが現れ、友情を築きかけた時に、彼女は過食と嘔吐による心臓発作で突然死してしまう。強いショックを受けるケサ。ディアドレは、ケサ自身でもあった。拒食症になる原因は1つではないが、根底には、“女性として成長することへの不安と恐怖”や、“頑ななまでに歪んだ自己認識”があるように思う。いつ、誰がなっても不思議ではない病だと思う。

2017/03/27

アズマ

前作に引き続き読んでいて切なくなりました。でも特別でいたいとか普通になりたくない気持ちには共感できるものがありました。ディアドレの最期のところは拒食症の末路にゾッとしました。

2019/03/18

アイアイ

拒食症のケサが過食症の少女ディアドレ(悲しみの娘の意)と出会い、同じ精神を病む彼女を気にかけ説教する姿は矛盾してるけど、この友情が精神を壊したケサに痩せる危険性を客観視する力を与え変えていく。脂肪が付く醜い女になりたくないと頑なになる中、それが家庭内の問題である事が分かる。大切な人を失い、男性に恋し惹かれる自分に戸惑いながら美しくなりたいと女に目覚め少女は変わる。先生に高額な治療費を支払い続けた父親が最後まで理解のない頑固おやじなポジションなのが可哀相。感謝の心ないのかよ。▽図書館

2016/04/10

りぃ

彼女ほどのストイックさはないけれど、自分の考え方はとってもケサに似ている。誰だって他人からどう思われているか気にしているよ、でもその程度が違うんだ、という主治医のセリフに納得した。 ふと思うけれど、アメリカの女の子にもこんなに繊細で色々考えている子がいるんだなあ。外国人は皆ポジティブで陽気!みたいなステレオタイプが日本人にはすごくあると思う。

2019/12/29

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