娼婦殺し (集英社文庫)
娼婦殺し (集英社文庫) / 感想・レビュー
鐵太郎
ヴィクトリア朝のロンドン、しかも切り裂きジャックの事件から数年後に起きた、娼婦の猟奇的殺人事件。そもそもは所轄の警部の事件だったのにボウ街署の署長トーマス・ピット警視が担当させられた原因は、現場に残っていた遺失物が大資産家の息子の持ち物を示すものだったから。シリーズ16作目だそうですが、邦訳はこれが初めてというピット夫妻を主人公にしたシリーズの一作。分厚い本ですが中だるみもなく、二転三転したミステリを見事にまとめています。難点をいうと、犯人がわかってからの展開が早すぎ。もっと引っ張ってもよかったのに。
2016/10/08
motopurin
シリーズの最初から読みたいな。
2013/01/28
たかすみ
若干だれたところもあるが、ヴィクトリア朝ロンドン社会、風俗を丁寧に描写しているので、読み応え十分。アン・ペリーの他作品も読んでみたい。
2013/04/14
めにい
シリーズものだということで、作品中に語られている過去の出来事・事件がわからないので、気になるけれど、大筋に影響はない。後半は想像する展開に沿っているようで、しかし気持ちよく裏切ってくれるところもあり、一気読みしてしまった。他の作品も読みたい。
2013/05/29
イタチ
ミステリー小説ですが人間の浅ましさや業、後悔など人に重きをおいたお話。終盤まで犯人が誰なのか分からず面白く読み進められます。ただラストに向けての2、3頁は呆気ない終わり方で少し残念。ですが、500頁にわたる物語を退屈させずに読ませてくれるのは、さすがアンペリーという所。
2017/05/29
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