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燃える男 (集英社文庫)

燃える男 (集英社文庫)

燃える男 (集英社文庫)

作家
A・J・クィネル
大熊 榮
出版社
集英社
発売日
2000-04-18
ISBN
9784087603750
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燃える男 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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goro@80.7

再読。心も体も疲れ切った元傭兵クリーシィが請け負った仕事は実業家の11歳の娘ピンタのボディガードだった。孤独な男に生きる希望を与えたピンタは誘拐犯に殺されてしまう。怒りに燃え上がる男は復讐に立ち上がるのだ!元傭兵仲間、島の人々、シンパシーを感じる人々に手助けされながらマフィアの大ボスを追い詰める。てめえら人間じゃねーと復讐戦もヒートアップしてくるんだけど、前半はピンタがいじぢらしくこちらが泣けてくるし、島での再生を助けるナディアがいい女!死ぬなクリーシィ!とこれまたシリーズ再度したくなったわ。最高!

2017/07/19

トンボ玉

「暗殺者グレイマン」が物足りなかったので、積読本のこの本に手が伸びました。話としてはアル中に苦しむ元傭兵のガードしていたはずの少女が殺害されたことへの復讐の話です。しかし、復讐していく場面よりは、ページは傭兵時代のことや少女との信頼感を強めていく過程、復讐の準備のためのマルタ島での生活、武器の調達などに割かれています。このことでより復讐にかける彼の思いの強さを表します。彼の戦争技術は一人の少女のために使われ命を失いますが、無垢な関わりでもって絶望の淵から引き上げてくれた少女への精一杯の恩返しでした。

2014/07/13

磁石

クリーシィーやグィドー達の過去や現在の所業が許されているのは、疑う必要もないほど正しいと信じきっているのは何故? 読んでいる間ずっと気になってしまった。ソレが解消されずドンドン復讐だけは果たされていく、みな応援までしてくれて……。なぜこんな無神経でいいのか、初読時は反発心しか出てこなかった、だけど、生き延びるためにはこうするしかない、考えにも及ばなければ現実にもないし起こり得もしない、例えどれだけ人を殺しても。この忘却を発動できるかどうか、ソレがプロかそうでない凡人を分つ最大の機能なのかもしれない、と。

2017/05/24

ROY

伝説の作家クィネルの出世作、痛快アクション小説であるが、そのリァリティのためにクィネルは最初その正体を明らかにしなかったと言われる。分野は違うが、池井戸潤に求めるものと同じ気がした。

2014/01/14

CAN

再読。 初めて読んだときから20年以上過ぎてるのに、前以上の感動を与えてくれた。昔は判らなかったが、クイネルのテーマは『愛と再生』なんだな。『スナップショット』も同じ構造だ。向こうはノンフィクションノベルだが。 主人公クリーシィと愛するナディアが最後の夜を過ごすシーンを山手線の中で読んでて、思わず涙ぐんでしまったぞ、この俺が。 脇も魅力的で、勿論親友グィドーも良いし、ゴゾの連中も憲兵隊の大佐と中尉のコンビも最高。クリーシィを助けるアーストラリア人カップルもセスナのパイロットも泣かせてくれるぜ。 『復讐する

2013/02/25

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