サン・カルロの対決 (集英社文庫)
サン・カルロの対決 (集英社文庫) / 感想・レビュー
bookkeeper
★★★★★ 再読。中米サン・カルロでクーデターが発生、米国大使が捕虜となり、キューバから尋問官が派遣される。 心に頑なな要塞を築いた初老の男と、心の隙間を探り出す若い天才の攻防。やがて生まれる奇妙な信頼関係がはかなく、そしてアツい!しかし、タイムリミットが過ぎたら、別のクズ野郎の拷問が後に控え、本国では大使の暗殺計画と救出作戦が並行して進行するのだった…。 この作者の小説には、人間性への共感が感じられてとても好き。辛い事もあるけど人って捨てたもんじゃないよ、と言ってくれてるみたい。オススメだよ!
2018/08/22
Hiroshi Takeshita
クィネルは、わかりやすくて良い。まるで、ゴルゴ13のようで、完全に話が見えてるんだけど、そこが良い。読みながら、チャールズ・ブロンソンがCMやったマンダムの男の世界が頭の中で流れてた。男臭いのと、分かりやすさはセットだな。
2016/07/31
syk@
読み終わった後とってもスッキリしました。戦闘のシーンも読み応えがありましたが、人間ドラマ的なところもいやらしくなくてとてもよかったです。人物ごとの視点それぞれで物語が進んでいくのも楽しかったです。
2012/05/14
unpyou
傑作「燃える男」のA・J・クィネルによる冒険小説。共産革命に揺れる中南米の架空の国サン・カルロを舞台とし、キューバから派遣された情報局長官と当地のアメリカ大使の対決、大使救出作戦を立案する黒人大佐の活躍を描くという話だが、特殊部隊による軍事作戦が主軸なのかと思って読み進めた読者の期待は、良い意味で裏切られる。じつは人質となった大使と尋問官との、一切血なまぐさいところのないディベート対決こそがこの小説のキモなのであり、言わば「精神的冒険小説」ともいうべき独自の世界が開陳されている。冒険小説ファン必読の一冊。
2013/10/25
user
数年ぶりに読んだが、記憶と異なり、案外おもしろくなかったw
2010/02/17
感想・レビューをもっと見る