アマンダの恋のお料理ノート (集英社文庫)
アマンダの恋のお料理ノート (集英社文庫) / 感想・レビュー
たまきら
料理好きにはたまらないエッセイです。NYの知識階級社会独特のスノッブな感じが鼻につくときもありますが、率直な文章は自分の好み。将来夫となる男子とのちょっと「フードライターをこういうところ連れてく!?」な最初のデート(ちなみに私の夫は吉野家に連れて行こうとした)からいさかい、彼の両親との出会いや家族の料理、プロポーズ…と、山あり谷ありな彼女のロマンスや人生をレシピとともに楽しみました。良いつもりで彼が重いお皿をクリスタルグラスの上に重ねるエピソードには既視感が…。あ~面白かった!ごちそうさまでした♡
2020/11/30
四野一二三
再読。これタイトルで手に取るの敬遠している人がいると思うんですけど(体験談)かなりきちんとしたエッセイでかつ実践本としても優れているのでお勧めです。海外のレシピ本って規模が全然違うんですよ。『これ何人前!?』とか『なんだこのデブ製造レシピ!?』とか大胆不敵なバターと生クリーム使いに真っ青になるんですが、この作品はわりとライトで日本でも使いやすく、そして驚く事に旨いんですよ!読み物としては赤裸々にアマンダが感情を吐露していく等身大のアラサー恋話という若干イタサは否めないんですが普通に面白い。秋の夜長に是非。
2016/10/02
馬の背
フードライター・アマンダが、お洒落なレストランで食べたり友人や恋人ミスターラテに作ったりした料理を、前半ドラマ、後半はレシピで紹介。出てくる人たちはいい人すぎずエグ過ぎず、料理はどれもみなおいしそうで読んでて楽しい。
2009/10/07
すいれん
これも写真のない読むレシピ。アメリカンな分量なので2人家族の我が家では半量またはその半量で作らねば、鬼のようにシチューを食べねばならず困った事態に。訳者は椎名誠氏の娘さんだとか。料理とは関係ない掃除にアンモニアを使うという所が気になって仕方なく。あと。映画の「ジュリー&ジュリア」にアマンダが出てきたときびっくりしました。
2013/06/26
たえこ
ニューヨークでフードライターをしていた人の本だからバリバリグルメ論なのかなって思ってたけど大違い!どんな美味しいものを食べるか、よりも、愛情と安心感とともに美味しく食べるという、人間にとっての食べるという幸せな行為を最大限楽しんでいる!美味しく食べて自分をいたわる「ひとりでおいしく食べる法」はその時の私の心情にとても重なって心地よかった。ミスター・ラテと折り合いをつけていく「言葉でなく、形で」は、恋愛におけるちょっとしたヒントとしても共感できる、おもしろい章。
2013/04/10
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