偉大なギャツビー (集英社文庫)
偉大なギャツビー (集英社文庫) / 感想・レビュー
MATHILDA&LEON
【英ガーディアン紙が選ぶ必読小説10/1000】失った女性のために大富豪に成り上がり、連日連夜パーティーを催すギャツビー。パーティーが豪華であればあるほどに、彼の孤独と悲哀が浮き彫りになるなんて、とても皮肉な話。個人的には、語り手であるニックのギャツビーに対する友情愛が唯一の救いに感じた。金があろうが、人との関係性が強固なものでなければ、生きていても辛いだけだし虚しくなるだけ。これを読むことで学ぶことが沢山あったように思う。
2015/10/07
ふるい
西部から東部へ、夢を抱いてやってくる若者たち。富を築き、ふさわしい美女を得るという夢。ギャツビーもその一人であった。しかし、いくら金を稼ぎ、上流階級の所作を身につけたとしても、生まれつき"上"の連中には敵わないという現実はどうしようもない。ギャツビーもまた、ひたすら前へ前へと進んでいたつもりが、過去へと引き戻され、敗北する。時代を象徴する紳士淑女の豪華絢爛なパーティーや交流の裏には、苦い現実、虚無が広がっていた。自らの影を宿したギャツビーの運命に、フィッツジェラルドはどこまで自覚的だったのだろうか。
2020/06/24
Yushi Suzuki
美しくも、残酷で強烈な一冊であった。 ばばばばば と状況を描きだして見せる手腕が見事で、このフィッツジェラルドの特徴なのだなと思う。 何度でも読み返してみたい。まだまだ 読みこみが足りないなと思う。
2015/11/21
ミヤト
『ノルウェイの森』から。あまり内容を理解できなかった。別の訳を読んでみるか、映画を見るか。まだその素晴らしさを気付ける段階にはいなかったのだとわかった。
2022/08/30
いくっち@読書リハビリ中
栄華と衰退。20年代のアメリカの姿と著者自身の人生や恋愛を重ね合わせれば、この文学の意味合いが見えてくる。しかし、繰り返し映画化されるくらいアメリカ人はこの作品が好きなんだな。いや、アメリカン•ドリームが忘れられないのか。
2013/06/02
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