ベント・ロード (集英社文庫)
ベント・ロード (集英社文庫) / 感想・レビュー
アヴォカド
登場人物が多く、少々煩雑。狭い地域での、絡み合い、閉塞した人間関係の設定がうまくなされているというべきかもしれない。デニス・ルヘインを連想させられるなあ、と思っていたら、やっぱり師匠なんだね。ラストには私は不満もあるが、1960年代中西部の空気がよく出ていると思う。なるほど、マチズモは頑強だね。。。エドガー賞処女長編賞受賞だけのことはある。「彼女が家に帰るまで」と続けて読んだが、こちら「ベント」のほうが、挑戦的な意欲作という感じがした。
2016/05/31
菜花
神父が嫌い
2014/10/13
tekka
ミステリとしても楽しめるが、登場人物全員それぞれが立場は違えど男性優位主義から派生するストレスに苦しみもがく様を描いた現代文学として読んだほうが、より堪能できるかもしれない。物語全体を通じて、例えるならば「健康であれば死んでもいい」という健康マニアを笑うことはできても、 「男らしくあれれば死んでもいい」という男性を笑えるようにはなっていないという現実を見せつけられた。
2021/12/05
サフィール
舞台は1965年のカンザス。ある一家が20年ぶりにデトロイトから故郷カンザスのベント・ロードに戻ってきたことで物語が動き始める。家族が抱えている秘密が家族を窒息させていく・・・ 読み進めながら辛すぎる場面が度々、半世紀ほど時代を遡るだけでこんなにも色々理不尽なことに耐え、心に封をして生きていかねばならないのだろうか・・大人にならざるを得なかったダニエルが可哀想で、完璧に幸せになったこの一家のその後を読んでみたい。でもそれじゃ作品としては面白くないかぁ。
2017/04/09
ななこ
うーん、そう来たか!予想外な展開。子供たちの行動がうざく感じた!!
2014/11/08
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