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オーディンの末裔 (集英社文庫)

オーディンの末裔 (集英社文庫)

オーディンの末裔 (集英社文庫)

作家
ハラルト ギルバース
酒寄進一
出版社
集英社
発売日
2016-09-16
ISBN
9784087607260
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オーディンの末裔 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

前作の「ゲルマニア」に引き続いての終戦時近く1945年のベルリンでの出来事を書かれています。いい評価とあまり高くない評価とに分かれるようです。私はどちらかというとこのシリーズの作品には当時のドイツの状況を知るためということもあって楽しませてもらいました。話の筋というよりも期待する部分が異なります。ただ最後の方で続きがあるような書き方で少し肩透かしのような感じですが、第3作の「終焉」につながるのでしょう。今秋には第4作も発表されているようで私は期待しています。

2018/10/04

神太郎

終戦間際のナチス・ドイツ下で元刑事でユダヤ人のオッペンハイマーが事件解決に奔走するシリーズ第二弾。前作やや苦戦した印象があったので今回も苦戦するかと思いきや、前作よりはスラスラと読めた。今回も事件とは別に戦時下という特殊な環境下が緊張感を際立たせる。しかし、ミステリーとしてはすぐにこうじゃないか?と思うし、秘密結社オーディンの末裔が物語にとってはそこまで絡んでこないのが少しもったいないと感じた。ストーリーのテンポは前作よりはこっちのほうが好みかな。

2022/07/08

ばんだねいっぺい

「ゲルマニア」読了後から発売をずっと待ち焦がれていた。待ち焦がれていた分、期待値が上がったところに続編、嫌な予感を裏切り、相変わらずの見事な筆さばきに大いに楽しませていただいた。この作者の別な物語があれば、それも読んでみたいなぁと思います。

2016/09/17

星落秋風五丈原

前作で共に事件解決にあたったSS将校フォーグラーとどこかで再会するのか?と思いながら読み進んだがその展開はなし。不都合な真実を知ってしまったために死を偽装して名前を変えて生きるオッペンハイマーと絡むのは、友人の医師ヒルデだ。ナチスドイツへの過激な発言も辞さない彼女の結婚相手はバリバリのナチ親衛隊。クリフハンガーで終わった第二作。三作目ではいよいよ悲惨なことになるベルリンで、ヤク中刑事の推理譚になっていたら嫌だなぁ。友を想う気持ちと正義感が打ち克ってくれることを願う。

2019/01/02

RIN

1945年のベルリンが舞台。ユダヤ人の元刑事オッペンハイマーが戦時下の殺人事件を追う『ゲルマニア』続編。解説で「前作には及ばない」とまで書かれるとは!と恐々読み始めたものの、前作に勝るとも劣らない十分な読み応えで大満足。解説の人はミステリ評論家から出発した人だからかも。今回オッペンハイマーは殺人犯として逮捕された友人を掬うため弁護士の調査員的役割を果たす。戦時下ならでは、しかもナチス統制下のドイツならではのミステリは興味深いし、何より日本と共に敗戦国となったドイツの戦時下状況が興味深い逸品。超おススメ!

2018/04/30

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