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バルザック ポケットマスターピース 03 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

バルザック ポケットマスターピース 03 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

バルザック ポケットマスターピース 03 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

作家
オノレ・ド・バルザック
博多 かおる
野崎歓
田中 未来
出版社
集英社
発売日
2015-12-17
ISBN
9784087610369
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バルザック ポケットマスターピース 03 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) / 感想・レビュー

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優希

『ゴリオ爺さん』以外は抄訳となっていますが、人生への好奇心を感じさせました。挫折や無情が描かれながらも前向きな作風で面白かったです。リアルで奔放で幻想的。人間喜劇すら感じます。バルザックは初読みでしたが、興味の尽きない作家になりました。抄訳でおさめられている2作品も機会があれば読んでみたいと思います。いい入り口になりました。

2016/02/05

ウイロウ

唯一全訳の『ゴリオ爺さん』を読了したところで中断。というのもこれがあまりに面白く、他の二作を梗概と抄訳で済ませてしまうのが勿体なく思えたから。『幻滅』『浮かれ女盛衰記』は先に完訳を読もう。さて『ゴリオ爺さん』だが、冒頭の作者の予告通りまさにドラマらしいドラマを堪能したという気がする。〝名作〟文学がこんなにも巻措く能わざるストーリーでいいんだろうか。またバルザックの人間観察の鋭さが随所に光っている。わけても女たちを見る目の意地悪なことよ。そのあたりを巧みに日本語で掬い取った博多かおるさんの翻訳もすばらしい。

2016/03/07

圓子

『ゴリオ爺さん』読了。びっくりするほど面白かった。こんなに続きの気になる「古典」もなかなかない。舞台や小道具は今とは違う旧いものだけど、感覚がいまだに新鮮。

2018/05/30

かみしの

ゴリオ爺さんは読んでいたので、他の二つを読みましたがなんといっても「浮かれ女盛衰記」が面白すぎる。プルーストやワイルドが影響を受けたという人間喜劇きっての悪役、ヴォートラン(ジャック・コラン)のかっこよさが引き立ちます。きらびやかな表の社交界と政治の世界を、裏から牛耳ろうとする彼の奸計と人間的魅力には、ぼくも思わず動悸を催してしまいました。「俺はこの世を支配してやるよ。これまで二十五年間そうしてきたみたいにな……」ぜひとも抄録ではなく、完全版で読みたい。人間喜劇の手広さに、くらくらしてしまいそうです。

2016/10/14

まる太郎

バルザックは本当に面白いです。なんでこんなに面白いんでしょう。ゴリオ爺さんがハマる人は他のバルザック作品も絶対にハマると思います。あとスタンダールとか。ウジェニーグランデの解説で知ったのですが、ゴリオ爺さんの昔の邦題はゴリオ親父だったそうな。ドストエフスキーがバルザック好きと聞けて、罪と罰の上巻に感じたバルザック感に納得出来ました。

2020/02/26

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