ディケンズ ポケットマスターピース 05 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
ディケンズ ポケットマスターピース 05 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) / 感想・レビュー
優希
名作をかなりコンパクトにまとめたという印象です。スリル、サスペンス、ミステリーと高いエンタメ性がある長編が抵抗無く読める感じでした。抄訳ならではの良さと言ってもいいのですが、かなりばっさりと話を省略しているので勿体ない気もします。いつかきちんと作品を読みたいと思いました。ディケンズの入門として見ても少し不親切です。抄訳のみではなく、名作『クリスマス・キャロル』の全文を入れた方が良いのではないでしょうか。
2016/03/22
ゆーかり
『デイヴィッド・コッパーフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』を収録。ディケンズでこの三作と言う渋いセレクション。訳は読み易い。残念なのは抄訳という事。途中「何章から何章の梗概」というのが挟まれ最後は「後略」で終わってしまうのだ!これには驚き。ダイジェストでもないわけ。これでは作品の印象が違ってしまうので、やはり全訳を読みたい。ディケンズ未読の方も読むのなら全訳を読んで頂きたい。
2018/11/04
Ribes triste
子供時代からの私のNo.1は「ディヴィット・コパフィールド」です。この本は非常に良い訳で読みやすくて楽しんでいたんですが、唐突に後半部一番の山場で終ってました(涙)。ダイジェストでもいいので、この翻訳で最後まで読みたかったです。(といっても、もはや覚えるほど読んでるんですが)。まあでも、三作も読めたらお買い得なのかもしれない。(我が共通の友も途中切れでした(涙))
2016/05/28
圓子
人が多すぎてとっ散らかっている感じがぬぐえない。ご都合第一かとおもえば妙に説教臭くなったりで好きな方向性の作家ではないようだ、ということがわかった。
2017/08/26
圓子
『骨董屋(抄)』読了 ネルの献身はそりゃあ美しいけれどもさ、周囲が酷すぎてかえって滑稽で愚かに見える。こんなに長く引っ張るべき物語ではないような感じもある。同時代人であれば嵌まる感覚だったのだろうか。とすると、読者の反応を見て筆を進めたということの弊害なのか。
2016/10/13
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