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最悪の将軍

最悪の将軍

最悪の将軍

作家
朝井まかて
出版社
集英社
発売日
2016-09-26
ISBN
9784087710069
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最悪の将軍 / 感想・レビュー

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しんごろ

【サイン本】5代将軍徳川綱吉の生涯の話!現在、綱吉の政治が再評価されてるみたいですね。武から文治政治への転換をはかる中で、度重なる災害、赤穂浪士の討ち入り(忠臣蔵)など、いろんな苦難を乗りこえて、政策をするわけですが、民には伝わらない綱吉の苦悩がすごく伝わりました。そして、正室の信子との愛はもちろん、家族との愛に、綱吉の人柄がわかる作品ですね。ラストは綱吉と共に歩んできた感情で読んでましたので、切なく悲しくちょっぴりウルッとしてしまいました。

2016/10/22

starbro

朝井まかて、3作目です。徳川綱吉は知ってはいても、その物語を読むのは初めてです。史実は専門家ではないので解りませんが、君主の理想が高く英明過ぎると家臣はついていけなく、結果として現場が混乱するという事でしょうか?将軍をコントロールしたい幕閣から見たら「最悪」ということなんでしょうね。本作は、徳川綱吉と正室 鷹司信子の愛の物語でもありました。

2016/10/21

ナイスネイチャ

図書館本。生類憐みの令だけが独り歩きしている綱吉。最近のテレビで文治制度の確立、捨て子の廃止、切り捨て御免の廃止などけっして最悪の将軍ではない。地震、江戸大火、富士山噴火、忠臣蔵など大変な時期だったのが読んで受け取れた。

2016/10/22

takaC

綱吉を詳しく扱った本は今まで読んだことがなかった(そもそもあるのか?)のでエピソードのそれぞれが興味深かったが、ちょっとのめり込みにくい構成だったのが残念。

2018/01/06

ケンイチミズバ

かつて日産自動車にとって突然現れたカルロス・ゴーンは改革を押し付ける最悪の将軍だったかもしれないが彼は結果を出した。徳川御三家という名門で安泰の地位に胡坐をかき怠慢、無策、贅沢をやめず派閥争いに明け暮れ政をおろそかにした松平家藩主、重臣たちにとっての最悪の将軍は決して最悪ではない。イレギュラーに家綱からバトンタッチした綱吉は中継ぎで新参者であったが臆することなく新しい流れを作ろうとした。その目線は民百姓の現状をひそかに調査したこと、そして妻信子の存在も大きい。改革には必ず抵抗勢力が生まれるのは世の常。

2016/12/26

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