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ジュリエットのいない夜

ジュリエットのいない夜

ジュリエットのいない夜

作家
鴻上尚史
出版社
集英社
発売日
2017-04-05
ISBN
9784087711080
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ジュリエットのいない夜 / 感想・レビュー

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西

2本の中編小説で、どちらの作品も、作者の鴻上さんと同じ演劇の演出家が主人公。味わったこともない演出家の苦悩が溢れていて、自分はこんな苦しみを味わうだけの覚悟は持てないだろうなと思う(そもそも演出家の才能がないが)。人間の弱さに目を背けず、どんなに見苦しくても見続ける鴻上さんだからこそ書ける作品だと勝手に思っている。特に二作目の、主人公がいたたまれず逃げ出してしまうところ、その主人公へのある登場人物の想いなど、読んでいて胸が苦しくなる。実際に演劇として上演されたらどうなるんだろう、見てみたい

2017/05/20

marumo

「ロミオとジュリエット」、ミュージカルは私も大好きなんでワクワクしたんだけど、どちらかといえば演出家、主演俳優・女優の三角関係が、稽古中にこじれていくその行程がメインでちょっとがっかり。もっと稽古中の描写が読みたかったんですけど。で、ロザライン、って何?というか誰?でした。ロミオったら・・。原作読んでないんで知らないのが恥ずかしいけど、これホント?あとで調べてみよう。

2017/07/08

bibi

主役がジュリエットじゃなく、ロザライン!?と興味を引いて、手に取った一冊。演出家の苦悩の一端が垣間見え、面白い。「それで、それでどうなるの!?」と思っていたら、劇の稽古と現実が混同してしまう。そして、2話へ。オセロなんだから、そうなの?今まで内容の重たい本を読んでいたから、なんか結末が軽く感じてしまいました。

2019/05/10

くみこ

貧乏劇団を主宰する演出家が主役の「ロミオとロザライン」、演出助手から晴れて演出家になった男性が主役の「オセローとジュリエット」。ちょっとリンクする部分もある二編。どちらの演出家も若い女優に夢中になって、ロミオ役の俳優に嫉妬します。さらにロザラインの思い、[オセロー…」では演出助手の嫉妬が、舞台と現実とで絡み合ったストーリー。舞台に関わる人達は情熱的で個性的、時に利己的な中、ロザライン役の美香子の真っ当さが光りました。商業演劇の裏側を覗いた気分にもさせてくれます。

2018/07/30

HaruNii

「オセローとジュリエット」若手演出家亮介とプロデューサー・主演男優・主演女優の絡み。亮介の苦悩が良くわかる作品。ただし、ラストは悲しすぎる結末。。

2019/02/09

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