アンカー
アンカー / 感想・レビュー
starbro
今野敏は、新作中心に読んでいる作家です。〝スクープ〟シリーズは、初読です。警察の継続捜査と報道ニュース番組との融合、350P弱一気読みしました。終盤まで良い感じできたのですが、最期があっさりし過ぎかも知れません。
2017/07/11
ケンイチミズバ
初動のミスや管轄の問題は2時間ドラマ的ですが、さすがの今野作品です。事件から15年後の新展開にグイグイ惹きこまれた。情報を求め一日も欠かさぬ両親のビラまきなど、現実にもニュースで目にします。事件を引き継いだ特命捜査班、黒田のプロフェッショナルぶりと後輩谷口の成長ぶり、これは大化けすると直感した敏腕記者、布施、対立しながらこちらも変化して行く番組のスタッフたちがからみあいラストに向かうドラマがとてもうまい。関西から来た視聴率請負人はまるであの人か、視聴率に貢献する女性キャスターの美脚もなるほどなと。
2017/06/19
ケイ
『スクープ』の第四弾、かと思うと、報道番組のメンバー達の話に思うほどの展開はなく、アンカーというタイトルに名前負けしている感が拭えない。メンバーに加わった関西からの栃本が刺激剤とは思うほどならず。わざとらしい関西弁が気になるばかり。今作はそこに刑事も絡んでくるのだが、いわゆる犯人もののミステリーとして読むと、なかなか面白かった。まあ、しかし、力作とは言い難いかな。
2018/06/01
いつでも母さん
報道と警察のあり方を問う・・スクープシリーズ4弾!継続は力なりを突き付けられた感じだったが、そもそも管轄が違うってことで関連事件と見なさなかったことが問題だよね。報道番組とて視聴率あっての、スポンサーあっての・・かぁ。報道記者・布施、実際こんな記者がいるのだろうか?どんなことにも敏感には無理だろが、何が『引っかかる』かは『嗅覚』ってことなんだろうなぁ。10年、ビラ配りをする被害者の両親が切なかった。
2017/06/13
あすなろ
布施シリーズも3巻目。報道やTVニュースのあり方を問いかけ、布施のスクープのための遊軍姿勢のあり方を問いかける。事件は少し置いておき、シリーズ好きにとっては各キャラクターの働きく様が見れて嬉しい。ネットもある中、報道とは数字、即ち視聴率マストなのかを問いかける。また、TVニュースやニュースショー傾向やアンカーの在り方等も考えられた。確かに一時期の米国的なニュースショー化は後退している昨今。これら等々、今野氏のシリーズものとして安定して楽しめた。
2020/02/08
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