地下にうごめく星
地下にうごめく星 / 感想・レビュー
えりこんぐ
渡辺優さん3冊目。今回のテーマは地下アイドル。40も半ばを過ぎ、始めて訪れたライブハウスでハマってしまったOL夏美。そこから視点が変わっていく連作短編。少しの毒もありつつ、くすくす笑いながら楽しめた(´∀`) 愛梨のラストではじわっと感動。夢中になれるものがあったら、人生は何倍も楽しい。そんな幸せを身近で感じられるのが地下アイドルなんでしょうね♪ でもラストは意外だったな(^_^;)
2018/06/03
おかだ
楽しめた。会社の後輩に誘われなんとなく行った地下アイドルのライブでどハマリするも、そのアイドルはその日に解散。じゃあ私がプロデューサーになる!っていう勢い凄い話。夏美、行動力の鬼神やな。運営やメンバーに翻弄される女の子に胃がキュッとなる思い。ドメジャーな大所帯アイドルからご当地系アイドルまで幅広く聴く私にとっては身近に感じる話題。私に運営任せてくれればもっと違う方向に導く…とか日頃偉そうに思ったりするけど、実際やってみると絶対しんどいよな。つらい。夏美ドンマイ…って思ってたのにラストこれ。懲りてないやん!
2019/02/17
ナミのママ
初読みの作家さん。『地下アイドル』にまつわる人たちのお話です。冒頭は地下アイドルに魅せられプロデュースに挑戦する40代女性会社員が登場。これわかるーー!と夢中になってしまいました。ガンガンの音響、酸欠になりそうな空間、ダイヴ・・こういうのって若いうちですよね。なので小説で思いっきり楽しませてもらいました。登場するオタクも愛らしくて人間臭くて良かったです。
2018/05/29
ちょき
まず装丁からしてナイスミドルではあるものの、私のような親父が読んでてこの人大丈夫かと思われそう。次に内容な。アイドルに全く智慧のない私の脳内琴線に全く触れるところのないテーマ設定。「ラメルノエリキサ」のミステリーの独創性、「自由なサメと人間たちの夢」ではシュールさと短編構成が魅力だっただけに、期待してお取り寄せしたわけである。ただ読書家として目の前に用意された小説を読まぬわけにはいかない。結果そこそこ面白かった。天使設定が秀逸。連載だったからか全体構成のまとまりぐわいが、ちと細切れになっており残念だった。
2018/04/27
sayuri
初読みの作家さん。「リフト」「リミット」「リアル」 「天使」「アイドル」「リピート」6話収録の連作短編集。 会社員で40代独身女性の松浦夏美。たまたまライブで見た「地下アイドル」にハマり、自ら地下アイドルのプロデュースに挑戦すると言ったお話しです。各話では、「アイドル」の持つ光に引き寄せられた少年・少女達の夢や希望、挫折、諦め、迷いなどの気持ちが表現されていて、又アイドルオタク達の想いも新鮮に感じました。自分の居場所を求めて試行錯誤を重ねる若者達の心情がリアルに描かれておりサクサクっと読める青春小説です。
2018/07/26
感想・レビューをもっと見る