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早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景

作家
青崎有吾
出版社
集英社
発売日
2019-01-04
ISBN
9784087711745
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早朝始発の殺風景 / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

カバーの色調が、そのまま読書中、読後のクオリアみたいな本。どの話もそれなりに「青春」なのでしょう。それを一言で言い表すキーワードが「気まずさ」であり、「密室」であったということか。伏線が見事というか、期待していたようにしてやられるので、「そうだったのか!」と何度も心でつぶやいた。一見意味のなさそうなところに意味を発見するのは観察力だということだろう。

2019/03/07

青乃108号

「殺風景」を女子高生の名字にしてしまうセンスがまず凄い。クラスは同じだけどお互い話した事がない殺風景と、早朝始発の電車で乗り合わせる事になってしまった男子の気まずい気持ちと、でもこの状況をなんとかしたい男子のぎこちなさと対照的な殺風景の飄々とした振る舞い。良く書けてるなあ。登場人物二人だけ、舞台は車両の中だけ、でもちゃんとミステリーになってるし。その他の短編もいずれ劣らぬ出来映え。エピローグも再度、殺風景と各エピソードの主役が集まり綺麗にまとまって、爽やかな印象を残す。秀作だと思います。

2024/03/01

kou

何気ない会話から展開していくのが面白かった。第1話を読んだ時、日常系ミステリーからバイオレンスになっていくのかな(汗)と、少し思ったが、どの話しもホッコリした終わり方で読後感も良かった。そして、エピローグで繋がっていき、登場人物達のその後が描かれていおり、嬉しく感じた。

2019/11/02

寂しがり屋の狼さん

久しぶりの『青崎有吾』さん📕以前に読んだシリーズ物が面白く、他の作品も読みたくて手に取りました(◕ᴗ◕✿)コチラは高校生の日常を上手く切り取った短編集📖どの話もテンポが良く読みやすく、登場人物の洞察力が凄い!読後は人間観察をしたくなちゃった(笑)🕵‍♀エピローグで全ての物語が繋がるのも余韻を楽しめてよかったです。

2021/11/30

nobby

思わずつぶやくのは某CM「アオハルかよ!」(笑)始発列車・ファミレス・観覧車など高校生ならではの場面一つに絞ったワンシチュエーションを描く40頁程の短編5つ。中高一貫男子校の落ちこぼれだった自分に既視感は全くないが、ぎこちなくも清らかな風景感じるのは心地よい。いつのまにか謎解きが始められるのも、ちょうどいい感じ♪平坦に終わるかと思いきや、ロジック満載で意外な着地点に導くのは、さすが平成のクイーン本領発揮。エピローグで軽く人物総登場させる演出はまさにエンドロール。それにしても一番の衝撃は殺風景の真実だけど…

2019/04/28

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