梟の一族
梟の一族 / 感想・レビュー
モルク
忍者の末裔である「梟」と称する一族は滋賀の山間の限界集落にひっそり暮らしていた。ある夜不穏な空気を察知した祖母はツキの家系榊のただ一人の直系である史奈を風穴に逃がす。翌朝集落の家屋は焼け一人が殺されあとの村人はいなくなっていた。史奈は追手から逃げ真相を探る。援助者は信用できるのか、伝承は頼りになるのか、一族を狙うのは誰か、その目的は。決して眠ることがなく、たぐいまれな身体能力の一族という設定だけでワクワク。伝承と現代医学など展開もスピーディでおもしろい。途中でグダグダになることもなく楽しめた。
2019/08/30
初美マリン
梟の一族、眠らないという忍者の末裔にスポットをあてたのはとても興味深く面白い、たた後半の解決に向けてありきたりのような気がした
2020/01/14
machi☺︎︎゛
滋賀県の限界集落に一族だけで暮らす〈梟〉。生粋の梟は不眠で生活できる。そういった梟の特性に注目した者に生活の場を奪われ、連れ去られてしまう。唯一逃れた史奈は都会に住む仲間たちと真相に迫っていく。興味もあり、すごく面白かった。これで終わりじゃなく、ここからの話も読みたい。
2019/12/11
ちょろこ
ハラハラドキドキの一冊。滋賀県の山間部に住まう“梟”という一族を描いた作品。突然夜更けに一族の集落を襲撃され、一人逃げ延びた主人公 史奈の長い夜が始まった。逃げ延びる史奈に差し伸べられる手、誰が味方で誰が敵か…ハラハラドキドキしながら“梟”一族の秘密に迫るストーリーはひきこまれる世界。時折挟まれる、マイノリティの心情の苦しさには胸が痛む。史奈が次第に険しく強い表情、眼差しになっていくさま、自分の使命を胸に成長する姿は見守っている気分になれて良かったな。まるで一本の映画を見ている、そんな読書時間だった。
2019/07/05
雅
影で生きる一族を描いたエンタメ。充分楽しめたけど、もっとアクションや謎解きが多くてもよかったな
2019/03/20
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