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風花

風花

風花

作家
川上弘美
出版社
集英社
発売日
2008-04-04
ISBN
9784087712070
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風花 / 感想・レビュー

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扉のこちら側

初読。夫の浮気がわかっても、どうすることもできない、何もしない妻。約2年の間にゆるやかに変わっていく二人。やるせない思い。

2013/04/05

こみっくま🍏OTONA JAM’S

久しぶりの川上さん。結構シビアな夫婦関係を描いているのにどこか余所事のようなクールさを帯びているように感じるのは川上さん独特の文体のなせる業だな。小池真理子さんの解説がとても的を射ていて面白かった。そうそう、川上さんにいちいち描写の意図とかこれはどんなカラクリが・・・とかそういうことを求めちゃダメなんだよね。心の奥深くにチョンと触れて来るような描写が散りばめられている。感性が乏しいので読みながらそれに気づかないことも多々あって私には博打みたいな印象の川上さん。でも時々無性に読みたくなる。

2018/12/06

もりやまたけよし

のゆりって良い名前ですね。奥ゆかしいというか、少しじれったい夫婦関係でした。やっぱ別れた方がいいですね。

2018/09/02

傘介

浮気もDVも略奪もない夫婦のなにげない日々を描いた小説、好読中。なので、この小説の運びは少し違ったかな…。しかし自分の気持ちさえつかめなかったうじうじのゆりが、揺れ惑いながらも心の輪郭をつかみとっていく様はもどかしくも美しい。ただ読後感は同じ曖昧妻でもユーモアが冴えた『これでよろしくて?』の勝ちかな。ということで、現在のお気に入り"妻のつぶやき思考小説"コレクション・ベスト3は、『これでよろしくて?』川上弘美、『つまのつもり』野中ともそ、『赤い長靴』 江國香織。どの妻たちも不器用ゆえに、いとおしい。

2009/06/19

巨峰

静かに冷静に、しかしひたひたと着実に壊れていく夫婦を描く。今回の川上さんは不思議感は少くて、まるで江國さんみたいな冷質な印象のする表現ですが、読みやすく一気読みしました。質の高い作品だと思いました。

2014/11/29

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