楊令伝 4 雷霆の章
楊令伝 4 雷霆の章 / 感想・レビュー
納間田 圭
広大な大陸の北と南に同時多発の大問題発生。北は…頭領となった楊令が率いる新梁山泊軍。南は…カリスマ方臘(ほうろう)教祖とドジンドジン。それを鎮めるため、宋禁軍の趙安将軍は北に、童貫総師は南に出陣した。それぞれの野望を賭け繰り広げられる死闘。読むに堪えない場面…多々。そんな中…心の母、子午山の王母が静かに息を引き取る場面は…涙涙。 初期の頃のメンバーの息子世代ばかりが出てきて…誰かが言ってました「これは前シリーズ水滸伝全19巻を読んでないと訳わからない…多分」
2022/11/23
榊原 香織
全15巻の4 生肉を食する、というのがよく出てくるけど、作者の趣味か?
2021/12/27
Y2K☮
理想の国とまでは行かなくても、理想の組織、グループ、或いはサークルでもいい。こいつらと一緒ならきっと実現できる。誰でも人生で一度はそんな熱に浮かされた経験があるのでは。その瞬間がピークだったと後で振り返る事になるとも知らずに。懐かしさ、誇らしさ、そして生涯消えぬかすかな痛みと後悔。北と南で繰り広げられる死闘。その中で仮初めの同僚ではなく真の仲間に、同志に、何よりも友になれた。そこが終わりの始まりだなんて皮肉にも程がある。護国の剣の嘆きと覆面軍師の戸惑い。生まれた場所と同じく死に場所も又選べる様で選べない。
2017/10/06
maito/まいと
楊令伝というより呉用伝にして方蝋伝(爆)と本気で思ってしまうほど、方蝋の妖しさが引き立っていて、そこに引っ張られるように呉用が色んなことを解き放っていく。少しずつ梁山泊は力をつけていき、童貫は虚しさを讃えながら民(信者)を殺していく。民が立ち上がるという構図自体は、かつて梁山泊の選択肢(構想)にあったけれど、こんな形ではなかった・・・はずとしか言えないくらい、志で集うのと信仰で集うのと何が違うのか。そこに方蝋の行く先と、梁山泊が目指す先との違いがある。呉用が方蝋の乱の先にどんな国の姿を見出すのか・・・
calaf
南北でぶつかり合いが始まる...でも微妙なところ?北では裏でも動きがあり、さらに西(?)ではあの方が...
2017/05/11
感想・レビューをもっと見る