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路傍

路傍

路傍

作家
東山彰良
出版社
集英社
発売日
2008-02-26
ISBN
9784087712155
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路傍 / 感想・レビュー

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ずっきん

コンプリートに向けて。船橋、日雇い、28歳、腐れ縁二人組みの連作短編集。チンピラふたりの、とことんチンピラっぷりがいっそ清々しい。ソープ嬢がじわじわくる。容赦のない扱いなんだけど、国内のこういうジャンルでは、女性キャラを違和感なく描ける稀有な男性作家さんだと思う。この後の作品が産まれる気配が濃厚で、転機となる作品かなあ。とにかく『ブラック・ライダー』以降の東山さんには、KOされっぱなしなわけで、そういう目線で読むと、いっそう味わい深い。

2021/05/18

星群

何てデンジャラスな二人組なんだろうか・・・。痛々しすぎる。こんなに破天荒だけど、弱者には優しいとか長所があったらよかったんだけど、それもなく。灰色じゃなくて、完全に黒。警察に捕まったら、刑務所行きはか・く・じ・つ。絶対に、近寄っては行けない二人である。

2016/06/10

薦渕雅春

著者の本を読むのは2作目。受賞作「流」を昨年読んだ。本著はアウトローな小説だった。舞台は千葉・船橋。「俺」と「喜彦」の無謀な行動の数々。ーーー喜彦は正しい。人生はタクシーに乗っているようなもので、ぜんぜん進まなくたって金だけはかかる。ただじっとすわっているだけで、一分一秒ごとにメーターはどんどん跳ね上がっていく。三十歳が近づいてきたら、カチ、カチ、カチ、という音がはっきり聞こえるようになる。けっきょくは金だ。ーーー 人生はいつだって、絶対に開かないとわかっているパラシュートにしがみついているようなものだ。

2018/01/30

わっぱっぱ

セックス、ドラッグ、バイオレンス、、、二人が連発する破天荒な言動、そのイカれ具合に痺れた!初心な少女がワルい男に惹かれるような。 虚ろで渇いた日々、けれどそこにべたついた感傷や破滅の予感はなく、むしろ青春的ですらある。“何も考えていない”ようでそれなりの見識もあり、下品で軽い中に見え隠れする哲学的な知性にギャップ萌え。淀んだ鬱屈を吹き飛ばすような爽快感と、取り繕った世界の内実を見抜くような眼差し、巧みな語り口に魅了されて一気に読了。

2016/06/30

GAKU

お気に入りさんの情報にて、昨日図書館で借り読了。いっきに読んでしまいました。 主人公のチンピラ二人、パンクで最高! 短編連作ですが毎回登場するソープ嬢、けっこうツボにはまりました(笑) 人によっては読みたくもない、しょーもない小説の部類に入ると思いますが、私は好きです。

2015/06/07

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