不惑の手習い
不惑の手習い / 感想・レビュー
むつこ
題名ピッタリ。一流の先生の指導だから、ある程度の姿勢は形になっていても目がテンパってるのが面白い。続かなくても身につかなくても、動機が不純でも興味を行動に移したのだからすばらしい。
2015/02/11
たくのみ
私の「やりたいこと」を島田さんがかわりにやってくれる。 二胡、書道、フィギュア造形、刀鍛冶、蓄音機… お茶摘み、天ぷら職人、吹き矢なんてことまで。 それぞれの第一人者に弟子入りし、その真髄を学び取る。 にわかとはいえ、相当下調べして挑んでいる 一日体験シリーズ。 「武芸の極意と書道は似ている」(書道) 「体力温存が登山の鉄則」(フリークライミング) 「男を見極めるには、花をいけさせればいい」(華道) さらに、そこはかとないダンディズムが漂う。 もはや嫉妬すら覚えようがありません。
2014/06/25
tom
図書館転がり本。様々な芸事を片っ端から試してみたというルポのようなもの。二胡から左官、刀鍛冶、ショコラ、フグに・・・という次第。体力があって人脈があってと、条件が整わなければ、こんなことできません。ちなみにネット辞書によると、不惑は40歳のことらしい。40歳で時間を自由に使う仕事をしていたら、こんなこともできるかもしれない。うらやましい話ではあります。
2016/04/18
青豆
島田雅彦による書道やいけばな、天ぷら修行にフィギュア製作、スポーツ吹き矢にトランポリンなど様々な手習の体験記。「身につかなくたっていいのだ、格好さえつけば。」と言ってのけるのが島田雅彦らしい。あとがきによると、この体験が小説のネタになったり、以前よりモテる様になったとの事なので、バラ色の晩年を謳歌するには習い事をするのも必要なのかもしれない。
2014/07/02
散歩いぬ
やっぱり習い事というのは心に余裕があってこそ。各種お稽古に一日入門で四苦八苦する彦先生を見るのは楽しい。読むとのんびりした気持ちになれる。
2010/11/30
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