傀儡
傀儡 / 感想・レビュー
tama
図書館本 興味深かった。「怨」の二人が「遊」に結び付けられ手繰られます。仏や神は怨を越えられるかという展開まである。後半出てくるお爺さんはちょっとびっくり。「宿神」よりも神様の描き方が巧みと思う。内容が豊富なのだがけっしてとっちらかることなく丁寧に織り上げておられます。これは佳い。
2014/05/27
takeapple
中世の庶民を主人公にした数少ない小説で、しかも面白さ抜群。
2008/08/30
tama-nyan
何だか分からんが良かった。 お初の作者でこの人が仏教をどのようなものと思ってるのかはわからないけど主人公の外人(最後まで名前が覚えられんかった)の極楽浄土や念仏のとらえ方に共感。 臨場感がすごくて鎌倉時代やその時代の人たちを実際に知ってるような気分。 そして読後感が爽やかなのがなんとも良い!
2018/01/17
そのあとに続く
村を焼払われた女。『永遠の真実』を求めさ迷い続ける異国の僧侶。一族を時の執権に滅ぼされた武者。旅に生きる傀儡師の女。路傍の死者と市井の営みも距離がさほどなかった時代、傀儡の見せる幻影は現の真を明らかにする。亡き兄の魂魄に憑かれた男、強い喪失感から復讐に生きがいを求める女もそれも一面の真実。壊れる集団と相互理解の不完全性。地獄も極楽も蜃気楼。色の奏でる騙し絵。
2013/11/30
りょうこババ
なんとなく手にした本だったがあまりに内容が濃くて読むのが大変だった。傀儡女、タクラマカン砂漠から来たサイラム、村と夫と子供までなくし、復讐に生き甲斐を見つけた女、一族の復讐に燃える武士。念仏を唱えると極楽浄土に行ける?本当の真理とは?
2021/08/02
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