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ひゃくはち

ひゃくはち

ひゃくはち

作家
早見和真
出版社
集英社
発売日
2008-06-26
ISBN
9784087712339
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ひゃくはち / 感想・レビュー

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甲子園を目指しながらも野球一色だけじゃ無い感じがリアルで良かった。笑いや悩みを共有できる仲間ってイイね

2021/12/08

たいぱぱ

あれ?なんだよ・・・この涙。こういう展開になるとは思いもよらず泣いちまいました。煩悩の数と野球の硬式球の縫い目が同じ108からくるタイトルが、読後にグッとくる。甲子園に出場経験のある人たちから高校野球の球児たちの本当の姿をよく聞かせてもらっていたので、幻滅はしなかったが、中には幻滅する読者もいるのではないだろうか?自分の野球の、そして人生の価値観を本音でぶつけあうシーンは息を飲んだ。誰が正しいかは誰もわからない。時を越えてまた仲間になっていく姿が堪らなかったな。因みに僕は煩悩3つで今動いてます。

2020/10/16

mike

15年ぶりに再読して思う。野球部補欠のおちゃらけた話という印象だったが、これってこんなにホロリとする話だったのか…野球の強豪校に一般入試から入部した雅人が主人公。甲子園の土を必ず踏んでやると願う彼の野球部での話と現在の彼女との話が交互に展開していく。「アルプス席の母」の様な感動モノとは毛色が違うものの、早見さんのデビュー作で、桐蔭高校野球部時代の苦い経験が原点となっているのは間違いない。煩悩の数でもあり野球の球の縫い目の数でもある「ひゃくはち」。やっぱりこの話は面白いと思うし、私は好きだな。

2024/11/17

しーちゃん

「僕たちには野球以上のものがあっちゃいけなかったんだ。それが僕たちの基準だったから。」甲子園を目指す球児には、これ以上の言葉はいらない、はずだった。白球を追いかける。その先の勝利と甲子園。家族やその時代を巻き込んで、一生をかけて挑戦するに値する場所。108の意味をこの物語で知り、今まさに行われている夏の大会の背後にある彼らの人生を想像する。もしかしたら何年たっても後悔を引きずって生きている元球児の方が圧倒的に多いのかもしれない。神奈川出身の球児だった作者だからこそ書けた作品かもしれない。

2020/08/16

オーウェン

野球を描くからといって、汗と涙の感動もの一点張りではない。 主役の雅人は高校野球の選手とはいえ補欠。 それも声出しや伝令にバント要因でしかない。 目の付け所が面白く、雅人と同時に補欠になるノブの心情も同時に描かれる。 理不尽な叱りという暴力も今の時代ではありえないのだが、昔はそれが当たり前。 教師のTのやり口がいささか無謀だが、ことが起きた後のリカバリで見直される。 主役もいれば脇役もいるのが当然な甲子園の風景。 プレーする選手以外にもしっかりドラマはあるのだ。

2022/02/24

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