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幕末裏返史

幕末裏返史

幕末裏返史

作家
清水義範
出版社
集英社
発売日
2008-09-26
ISBN
9784087712599
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幕末裏返史 / 感想・レビュー

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AICHAN

図書館本。幕末史のパロディというか…架空の登場人物を主役にして活躍させ新たな(?)幕末史を刻む物語。やけにリアリティがある。主人公以外、実在の人物たちだからということもある。それよりも著者の筆によるところが大きいと思う。私はこの作家(清水義範)が大好きだが、どうもあまり読まれていないようなのが不思議。『偽史日本伝』なんて馬鹿らしさ全開でサイコーなんだけどな。もちろんこの『幕末裏返史』も、ちょっとクドいところがあるものの相当イケてる。本当の幕末史を知らない人が読んだら信じてしまうと思う。

2018/11/03

イノ

幕末に1人の日本贔屓のフランス人が居たら!と仮定した空想の幕末史。安政の大獄の辺りまでは、歴史の裏返し感を楽しめたが、吉田松蔭が大獄を生き延び渡米する辺りから、違和感がどんどん大きくなる。戊辰戦争の内戦無しに、維新の変革は不可能だと思うし、生ぬるく感じる。幕末の史実は、小説の想像力をはるかに、超えているのだろう。

2016/12/31

Haru

わははは・・・!歴史に疎い受験生の諸君は読んではいけません!笑 かくいう私も日米不平等条約回避あたりまでは「穴取るちゃんは完全に創作だろうけど、歴史の隙間をうまく想像で埋めてるな~」と感心して読んでました。その後、なんとなく変だぞと思い始め、寅次郎助命行動でやっとパラレルだと気がつくという・・・。その辺りから平行線は大きく反れ始め、新撰組のくだりではびっくりな展開に。小さな「もし」は結局行き着くところを変えないのだろうけれど、これだけ大きな「もし」があれば、竜馬も思う存分世界に漕ぎだして行けたのだなぁ~。

2013/03/31

Our Homeisland

この作家は大好きで、いろいろなタイプを多く書いている作家です。いつも、ここの感想で、「もっと多く読まれるべき作家なのに、あまり読まれていなくてもったいない。」と書いてきています。これだけ面白いのですから、大御所のM部さんやH野さんや、A田次郎さんなどのと同じぐらい読まれていないとおかしい作家だと思っています。この作品はいつもの得意な「ばからしさ全快!」度はやや低いですが、やはり史実をパロディにしている内容です。このように幕末が進んだら日本は、はるかに早く近代化して太平洋戦争もなかったのに、という話でした。

2017/08/03

Tadashi_N

将軍家に国際常識がわかる人物がいたら、きっと世の中は変わっていた。

2021/12/22

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