蛇衆
蛇衆 / 感想・レビュー
扉のこちら側
初読。これはおもしろかった。戦乱の世、主君を持たずただ戦場を転戦する戦闘集団「蛇衆」。彼らの過去や、一国の御家騒動、無謀などエピソード満載。登場人物も多く冒頭は混乱したが、中盤以後のスピード感は見事。
2013/02/20
junkty@灯れ松明の火
痛快時代小説。金で雇われ戦を渡り歩く異能の傭兵集団、蛇衆。強過ぎるが故に陰謀へと巻き込まれていく…。闇の中で見つけた自らの居場所を守るため、命をかけて戦う姿が最高にカッコいい。漫画になってるらしいので、そちらも読んでみたいですね!しかし、全ての発端になった呪いの言葉のたった一言でいろんな人が人生を狂わせ、国が崩壊までしちゃうなんて、言葉が持つ力の大きさにはビックリ。些細な一言が人の意識や感情を左右するって、ちょっと怖いですね。言葉遣いには気をつけよっと!
2011/01/12
Tomokazu Kumada
室町末期、各地の戦で力をふるい敵味方共に怖れられた傭兵集団【蛇衆】。体術の使い手で蛇衆の頭「朽縄」・槍の使い手で一番若い「十郎太」・己の背丈ほどの長大な太刀を振るう娘「夕鈴」・飛び道具を操る抜け忍「無明次」・金棒を振り回す怪力を誇る巨漢の元僧兵「鬼戒坊」・一発必中の腕を持つ弓使いで海賊の生まれである「孫兵衛」・仕事を斡旋し雇い主と交渉をする商人「宗衛門」。世の枠組から拒絶されたという同じ傷を抱え、生きる為に傭兵として戦場を駆け抜ける六人と一人の壮絶な迄の生き様に涙する物語。第21回小説すばる新人賞受賞作。
2013/05/13
深青
「戦い」を生業とし、戦場に生きた「蛇衆」人並み外れた力を持った彼等が命を賭けた最後の戦場とは。いやぁ…戦闘シーンがスゴい。スピード感があって、パワフル。こんな集団がいたら…この人達だけで全国制覇出来そうだよね。でも、戦場生きることを選んだ不器用な彼等。もっともっと別な面も見てみたかったなぁ。
2015/09/16
MarsAttacks!
室町末期「蛇衆」と呼ばれる傭兵集団の活躍が楽しめる物語。物語はリズム良く読みやすく、状況の設定や展開を上手く使い、なかなか面白い戦国時代物を楽しめました。ただ、「蛇衆」のメンバーをもう少し、掘り下げて欲しかったのと、あまりにも強すぎて、現実味が飛び、まるで某ゲームを見ているような感じが、自分の好みではなかった。
2012/10/28
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