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ゆずゆずり

ゆずゆずり

ゆずゆずり

作家
東直子
出版社
集英社
発売日
2009-03-05
ISBN
9784087712841
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ゆずゆずり / 感想・レビュー

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nico🐬波待ち中

エッセイのようなリアル感のある物語。生まれ月に因んで付けられた呼び名、イチ、サツキ、ナナ、シワス4人の女性の同居生活は、ゆるゆるしたテンポがなんとも心地よい。4人は性格も違えば足音もバラバラで、同じ屋根の下4人のリズムが交差する。べったりくっつかず互いの距離感を保つマイペースさが同居長続きのコツとみた。互いのプライベートには干渉しないけれど、何かあると相談して決める。付かず離れずのよき同居生活を覗き見て、羨ましい思いを残しつつ頁を閉じた。もしも私がこの中にいたら呼び名はキサラギ?まさかニじゃないよなー。

2021/10/17

chimako

この本の中核は引越。引越と言えば前任校の校舎改築(図書館は新築)で本校舎~仮校舎~本校舎の一年間で2回の図書館移動が忘れられない。1万冊以上の本を選別→梱包→仮置き→移動(ここはプロ)→荷解き→配架。カウンター、書架の片付け、細々とした文具や紙類の整理……本当に大変だった。これで10歳位老けた(笑)引越はエネルギーが要る。それでも新しい明日が嬉しくて、重ねる毎日がやがて慣れを生む。そして、やっぱり昨日が少し懐かしい。日々の小さな出来事のなんと愛おしいことか。そんなお話。

2015/02/17

@nk

本著者を知ったは、とある作品の解説。とても印象的だったのが、綴られる言葉の重厚さであり、丹念に磨かれ文章。それでいて透明感がある。おそらくは歌人であるが故、なんだろう。味わうように、丁寧に読み進めた、初の東作品。随想小説というものを、初めて読んだ気がする。ただ、本作の主人公は思考に寄り道が多いため、駆け足に読んでしまうと、付いて行けない、もしくは読み進めたい気持ちが薄まるのでは、とも思った。なのでやはり本作は、味わうように読むべきである。読んでいて、こんなに気持ちが良い文章があるものか、と。

2019/12/28

飛鳥

イチ、サツキ、ナナ、シワスの4人の同居生活をシワスの視点から見た物語でした。物語というよりも誰にでも起こりうる普通の日常の風景を描いた日記の様なお話でした。

2017/03/13

tokotoko

読書が大好きな皆さんは、心の中に、もしかしたら「作者○○さんの部屋」なんかいうものを・・・お持ちではありませんか?私にはきっと、「東直子さんの部屋」があります。作品を読んでない時も指定席のように。存在の空間、みたいなものがあります。タイトルの音から既に素敵なこの本、多分ね、再読です。でも全然!いいのです。シワスちゃんと一緒にホワホワ~っとした時間を過ごせたから。その時間も、いい思い出になったから。。。でも、読む季節を間違った。季節が動いてる今、寒くなってきた今に、ぴったりの1冊じゃ・・・ない・・・かな!?

2016/08/30

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