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道絶えずば、また

道絶えずば、また

道絶えずば、また

作家
松井今朝子
出版社
集英社
発売日
2009-07-03
ISBN
9784087712940
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道絶えずば、また / 感想・レビュー

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鉄之助

歌舞伎に材を取った松井今朝子、得意の「風姿花伝」3部作の完結編。芸を継承する親子、兄弟の葛藤を壮大なドラマで描いてくれた。師匠でもある父が舞台上で謎の急死をする場面から始まり、最後までその謎を引っ張るサスペンス仕立て。タイトルは、「風姿花伝」の一節で、「あきらめずに、ひとつの道を行けば、再び浮かび上がる事があるだろう」の意味。完結編だけに、豪華な表紙、そのままの大団円に終わった。

2020/02/17

ミエル

三部作の時系列がわかり、シリーズを通した伏線回収も納得いった読後感。今回は笹岡に変わり娘婿が謎解き。芸事に生きる若い役者の挫折と苦悩、名を襲名する事の重さと言った前作からのテーマも掘り下げられ、偉大な父への兄弟それぞれの思いも明らかになる。今は大奥女中となったあの方の正体が嬉しい。嫌々言ってたあの方がそこまで登りつめたか、さすがあの女傑の子だな。芝居の所作や背景、空気感といった細部の描写も含めて読み応えあるシリーズ。

2021/12/06

くみこ

三部作だと知らずに読んだ江戸歌舞伎シリーズ。舞台の最中に転落死した沢之丞の事件と、息子達の成長物語が並行します。事件の背景には流行りの法華経の寺があり、さらに大奥の影もちらついて不気味です。どんな大事件に発展するのかと思えば、真相は案外あっさりしたものでした。名跡争いの兄弟の下りが素晴らしかっただけに、事件に纏わるストーリーはもっと凝縮したもので良かった気がします。

2017/05/05

オレンジ。

図書館でたまたま表紙の絵に惹かれて借りた本だったので、読んでみたら好きではなかった。はしょり、飛ばし読みして、作者の方には失礼してしまった。でも記録の為に登録しておこう。

2015/06/14

星落秋風五丈原

芸の道は修羅の道。江戸・芸道ミステリー 中村座炎上から5年。当代一の立女形・三代目荻野沢之丞が死んだ。不審な死をきっかけに新たな火種が座を覆う。跡目争いの兄弟間の軋轢か。芸の道の理の中に人の生きようを描く長編時代小説。

2009/09/02

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