世界文学は面白い。 文芸漫談で地球一周
世界文学は面白い。 文芸漫談で地球一周 / 感想・レビュー
harass
この二人のトークライブで未読のこれを読む。世界文学の9作品をそれぞれ読みどころや小説技法などを解説しながら語り合う。「変身」「外套・鼻」「異邦人」「モルグ街の殺人」「予告された殺人の記録」「坊っちゃん」「愛人ラマン」「地下室の手記」「阿Q正伝」で坊っちゃんのは漱石漫談収録のものと同じだった。全部既読であるがぜひ再読したいと思うものがあった。予告されたと愛人の2つ。複雑な語りの意味合いなどの指摘がありいろいろ唸った。ただこのトークライブのスタイルは今回まどろっこしく感じてしまった。
2018/03/16
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
奥泉光×いとうせいこうの文学漫談第二弾。カフカ、ポー、ドストエフスキー、デュラス、マルケス、カミュ、ゴーゴリ、魯迅、漱石を漫談形式で語ります。今まで難しそうで読まず嫌いだった世界文学にも、2人の語り奥泉さんのボケといとうさんのツッコミがおもしろくて少し興味が沸いてくる。でも、マルケスの『予告された殺人の記録』の人物相関図、外国の人の名前が苦手な私には、これは絶対無理!と思ってしまった。
2016/05/28
ロア
この一冊を読んだだけで、取り上げられてる世界文学を全冊読んだ気分に!(⊃^ω')⊃□ ゴーゴリさんの「鼻」のイメージが鮮烈!魯迅の「阿Q正伝」は、こんなストーリーだったんだ…かわいそ過ぎて私には絶対に読めないな。。。(´_`。)
2017/09/06
やまぶどう
前日ゴーゴリ「外套・鼻」を読んだのはこの本を読みたかったから。先日読んだ「予告された…」の項を読んだところそれはそれは楽しく、「外套・鼻」もぜひとも先に読まなければ!と思い至ったのです。いやあ全編笑わせて頂きました。特に前出の2冊は読んだばかりで記憶に新しく、いちいち膝を打ち、大笑い。他にも「変身」はツッコミどころ満載、「坊ちゃん」のすっとこどっこいっぷりに驚き、「愛人」では読み逃していた視点に気づく。収録された本は有名で薄い文庫ばかり。全作読み直してまたこの本で大笑いしたい。
2009/07/18
三柴ゆよし
デュラス『愛人』以外は既読。いずれも文庫で容易に入手出来、且サラリと読めるもの(一部例外あり)を中心にチョイスしているので、世界文学入門の入門には最適かも。ちなみに自分はおふたりの読みに意外と近い読み方をしていたようで吃驚した。後藤明生の『挟み撃ち』はゴーゴリへのオマージュとか、中上健次とデュラスの親近性とか、本筋とはあまり関係ないところで「ほほう!」と膝を打つことが多かったように思う。抱腹絶倒というほどではないけど、これ、結構ジワジワきます。通勤・通学時には要注意だ。
2010/07/08
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