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熱い風

熱い風

熱い風

作家
小池真理子
出版社
集英社
発売日
2009-08-26
ISBN
9784087713190
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熱い風 / 感想・レビュー

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びわこっこ

小池真理子さんの作品は、クールな悪女が主人公のイメージがあって、自分とはかけ離れているようで、読まなかった。🤔 たまたま集英社の本に挟まれていた、新刊案内の折込チラシで、載っていたコピーに惹かれて読んでみたら、意外にも純愛ものだった。 新聞社に勤務する美樹は、オランダのヴァーターランドという「世界一美しい村」に小さな家を買って、一緒に住む予定だった恋人が、突然死した。その恋人の足跡を追って、ブリュッセルからアムステルダムへと旅をする。美しい文章で、一緒に旅をして、自分の年齢も忘れて純愛を体験した。

2023/02/18

michel

★3.5。アムステルダムに住む恋人を突然に喪った主人公の美樹。彼の死に疑問を持ち、彼の幻影を求め、アムステルダムへと向かう。独り相撲。勝手に死んだ彼への猜疑心に囚われ、自分達の紡いだ愛をも否定してしまう美樹は愚か。でも、愛すれば愛するほど、相手への猜疑心に取り憑かれてしまうのは美樹だけじゃないだろう。街並みの美しい描写が印象的だけど、ちょっと凝り過ぎというか、やり過ぎた感が(^_^;)

2018/10/24

matsu04

アムステルダムで急死した恋人の遼平。その死を受け入れられない美樹は彼の足跡を追ってヨーロッパに向かうが、「本当のところ、いったい何を考えていたのか」と次第に猜疑心を抱くようになってしまう。そしてラストは…、いやあ、これはラブストーリーだ。

2024/06/21

シュラフ

ずるい小説だと思う。女は新聞社の文化部で働き、男は取材先のオランダ文化コラムニスト。小説の舞台はオランダのアムステルダムへの旅ということで、デルフト焼き・フェルメール・ゴッホ・美術館などなど欧州文化に関する言葉が散りばめられているのだから全体的にみれば美しい小説ということになる。一方で、"熱い風"というタイトルの意味は?、男の幼少期の母の心中事件と物語の絡みは?、などまったく分からない。つまり読後の感想としては、美しい印象は残るもののストーリーは意味不明の小説、ということ。秀作なのか愚作なのか判断に悩む。

2015/09/02

nyanco

30女と40男の恋愛と思えないほどベタベタに甘いとろけるような二人の熱愛ぶりが描かれた序盤に、こちらはやや引いてしまうところもありましたが、『私がこんなに愛した人はあなたしかいなかったけれど、あなた違っていたのかもしれない。』と不信感から全てが嫌になっていた美樹が彼の最後を辿った旅の最終日、彼の友人に出会い(都合のよいサプライズとも言えますが)再生するラストは心地よく、小池さんらしい恋愛小説でした。

2009/09/13

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