十四歳の遠距離恋愛
十四歳の遠距離恋愛 / 感想・レビュー
りんご
名古屋の中学生の純愛。ローカルなネタ豊富で愛知県民としては何度も声出して笑った。男子が重度の名古屋弁を喋るが、女子もたまに標準語ではなくなっとるとこが良い。14歳なりの一生懸命を見せつけてくれて、ラストは胸がいっぱいになり、また涙してしまった。もうこんな事できーせん。だから眩しい。あと正露丸が万能薬なのは我が家だけではなかったのか、という衝撃。瀧本野ばらさん初読み。
2021/10/04
七色一味
読破。むむ。選書を誤ったか! ロリータファッションには全く興味が(いや、まぁ、見るぶんには、それはそれで、まぁ──モゴモゴ)ないのに──と言うか、ファッション全般に興味が無いのに、時々コアなファッション情報がだ~~っと羅列されて、文字を追うのが大変だった(笑) どちらも「喉元すぎれば」というやつですが、この熱い時期は、ホント、馬鹿だわ。
2013/10/02
さおり
ほんタメで紹介されてた本。文庫の表紙のイラストが良い感じだったので欲しかったのだけれど、全然出会えないので図書館でハードカバーを借りました。ロリータ好きな女の子と、バンカラな男の子。名古屋の中学校で同級生のふたりは、共にまわりからちょっと浮いてる。そんなふたりが恋に落ちて、ほどなく遠距離になる。キスどころか手も繋がない、痛いまでに真剣な十四歳のふたりの恋愛。もう、どうしたらいいのかわからない気持ちになりました。そこに、繰り返し登場するスガキヤ。ナナちゃん。生活創庫。懐かしさが凄まじい。はー。
2023/01/29
assam2005
14歳中学生、ロリータと柔道バカ。自分の好きなことを素直に好きと言う。そんな二人が恋をした。お互い共感する部分は、相手の好きを認めていることのみ。そんな二人が遠距離恋愛となる。少ないお小遣いをやりくりし東京に、名古屋に会いに行く。会うための涙ぐましい努力、そばにいたいという思い、全力で繋ぎ止めようとする二人。大人から見れば無謀に思える14歳の必死さは、きっと大人にはわからない。いつのまにか忘れてしまったのだろうか。打算のない純粋な猪突猛進な「好き」。「会えない=恋の終わり」だと気づいていたのだろうか。
2024/08/06
miki
今作もロリータに身を捧げる女子を描いていますが、ただし純愛物。嶽本野ばらにしては珍しい可愛らしい恋愛小説でした。最後にどうなるのだろうと思っていたけれど、これが回想で、あの頃の14歳の自分を今の自分が思い返して語っていると知って、そこが一番きゅんとしました。もう二度とあんな無茶な恋愛はしないだろう、そんな時はもう過ぎてしまったんだ、とあの頃の自分や藤森くんのことを馬鹿にしつつもなんだか胸が締めつけられる。
2014/07/11
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