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桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

作家
朝井リョウ
出版社
集英社
発売日
2010-02-05
ISBN
9784087713350
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桐島、部活やめるってよ / 感想・レビュー

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hiro

初朝井作品。BOOK TVで朝井さんを観て、読むことにした。読み出して最初の章では、今時の高校生の会話だなと思ったが、次のバレー部の風助の章から、バレーに対しての描写や心理描写が細やかで、それ以降の章も、男女5人の17歳の主人公達が等身大で描かれおり、綿矢りささんと同様に、持って生まれた才能だろうが、なぜこの若さでこんな表現ができるのだろうと驚かされた。また実果の章では、最後にほっこりとさせられた。朝井さんは就職し兼業作家として今後も小説を書かれるようだが、今後社会人として新しい視点の作品を期待しいます。

2012/03/25

くろり - しろくろりちよ

成績優秀、運動神経が良く、真面目で格好良く、可愛い彼女がいて、そしてバレー部のキャプテンだった「上」ランクの桐島は。出て来ない。出て来ないのに、桐島に関わった高校生がそれぞれに高校生にとっては巨大な自己認識、自己形成への影響を受ける。そんな肩肘張って生きてる時期なんだ、十七歳は。いつか全てがちっぽけになって、過ぎた青春を思い出した時、桐島のことを彼らはまだ憶えていられるのだろうか。否、だろう。リアルのようでリアルではない。無理やり輝かせた青春の青み。拘り過ぎで著者背景まで気になってしまうスクールカースト。

2012/05/26

sk4

高校になってから、中学時代について色々考えたのを思い出した。何でヤンキーの奴らって、人生捨ててまであんなことしてるんだろうって。その時導き出した結論は、女子が「カッコいい」とか言うからだろう、ということ。ではなぜ女子は、どう見てもカッコ悪いヤンキーのことを「カッコいい」と言うのか?これは自分のクローズドな世界の中でのヒエラルキーで、下位にいてはいけないという恐怖感によって、より強い男子との繋がりをアピールする必要があるのだろうと考えた。この本を読んでそんなことをつらつら考えてたことを強烈に思い出した。

2012/07/11

文庫フリーク@灯れ松明の火

姉・カオリが亡くなったショックに耐えきれず母の心は壊れ、妹・実果の存在を消し、カオリに置き換えることで辛うじて安定を保つ。「宮部実果」の章で庄司陽子さん『生徒諸君!』のナッキーと姉のマールが浮かんでしまう年齢なので(汗)登場人物への共感より痛さを感じる物語でした。辻村深月さん描く物語よりダメージ少ないものの、どうして女性心理までこうもみずみずしく描けるのでしょう。私の年代でも上下のヒエラルキーというより、自分・各自のポジションはありました。自分自身は何なのか。持て余すようなエネルギーだけが空回りして →続

2012/08/13

とら

若々しいなあ。というかもう、作者も本の登場人物も同年代すぎて、普通にいつも過ごしている日常を見ている様な感じだったwチャットモンチーの中で知ってる曲が「シャングリラ」だけっていうのも本当にある!w音楽好きなので、RADとかaikoとか出たときは特にテンション上がった。桐島一人部活をやめただけで、色んな人の日常が変わる。それは、何も繋がってない様に見えて、色んな線で繋がっているのだ。桐島が居づらい雰囲気になるってのも分かる。高校、場所に合わせて空気を読まなきゃいけない。でも分かってくれる人だっているから♪

2012/05/27

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