廃院のミカエル
廃院のミカエル / 感想・レビュー
いつでも母さん
ん・・ん、篠田さんだからと、ちょっと期待値を上げすぎました感。それは私の苦手なカタカナが原因か?聖堂だの、修道士だの、悪魔だの・・って、光と闇にオカルトチック。あの奇跡の蜂蜜は食べてみたくはあるけれど・・主要な人物3人が日本人ってどうなの?そしてだれにも共感出来ないという私だったのだ。読み切ったけれど、こういう時もあるんだなぁ。だから読書は楽しいのかもね。
2018/03/18
ゆみねこ
ギリシアの山奥で無人となり廃墟のようになった修道院に迷い込む主人公たち。元商社勤めの美貴、通訳の綾子、遺跡画修復士の吉園。修道院や村はなぜ多数の死者を出したのか?謎が分かってしまうと何だかあっけない感じもしましたが、そこにたどり着くまでのハラハラする感覚、不気味な悪魔等々、中々面白かったです。
2015/02/18
千穂
廃院は病院だろうと思って借りてきた本。修道院でした。謎めいた感じが終始ザワザワさせられるもののなかなか物語に入り込めず。謎の感染症がコロナを思わせる。コロナ前に描かれた作品ですが。クリーミーな蜂蜜がただただ気になり…
2023/08/26
kaizen@名古屋de朝活読書会
ギリシャもの。 小説すばるに2008/10から2009/8に連載したもの。 平安女学院 横川典古「ヘシュカズムとその美術についての覚書」「キリスト変容図とヘシュカズムの思想」の2論文を参考にしたとのこと。 蜂蜜と芸術を求めて彷徨う。 宗教と病気とが交錯する。 ギリシャに興味がないと面白くないかも。
2013/04/09
RIN
ギリシャの山深い村に建つ修道院が舞台。『ホーラ 死都』っぽい感じかなぁと読み始めたが、やっぱり裏切る(いい意味で)篠田節子さんでした。舞台が日本だったら普通に伝奇ミステリということになるのだろうが、ギリシャという土地やキリスト教の中でもなじみの薄いギリシャ正教を扱っているところが妖しげな雰囲気を醸し出し、こういうところが篠田さんの巧いところだよな、と。決して好感度が高いとは言えない3人のアラフォー日本人男女もそれぞれにクセがあり一筋縄ではいかない人物設定が逆にリアリティを感じさせる。
2015/04/22
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