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紫式部の欲望

紫式部の欲望

紫式部の欲望

作家
酒井順子
出版社
集英社
発売日
2011-04-26
ISBN
9784087713961
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紫式部の欲望 / 感想・レビュー

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しゅわ

【図書館】『源氏物語』を読んで光源氏の振る舞いにムカついたり、紫の上かわいそう~と思った経験のある女性は多いと思います。でも待って!光源氏は単なる登場人物=空想上の人。これは紫式部が、自身の秘めた欲望や願望をあらわすために描いた物語で、光源氏はそれを叶えるために東奔西走する妄想上のホスト!と言い切る大胆な視点の一冊。連れ去られたい、頭がいいと思われたい、秘密をばらしたい、モテ男を不幸にしたい…それぞれの章は短くまとまっていて読みやすく、いちいち納得できる内容。全く新しい『源氏物語』の読み方を提供します。

2014/04/11

mike

源氏物語から見える平安の女性や紫式部の本音を解説。平安女性は常に男性を待っていなければならないので、連れ去られたい願望があった。紫式部は納言のように教養をひけらかしたくないのでひたすら隠しているけれど、実は「頭がいいのね」と思われたい等。とても面白い。しかし、悔しいのは私が「源氏物語」を知らない事。しっかり読んでいたら3倍は面白く感じただろうに。やはり源氏を読むしかないな。

2024/01/07

kumicom

紫式部ってやっぱり嫌なヤツなのかもしれない。頭が良いのを隠すふりして一番効果的に見せつける人。生まれる時代を間違えたのかもしれないですね。今なら彼女はもっと楽に楽しく生きることができるんだろうな。そして、光源氏はもし今の世の中に実在してるなら「あいつ勘違い野郎だね」って笑われる対象だよね。だって、出家プレイだもん!筆者さんが弘徽殿の女御が好きって書いてたけど、私もそれに賛成。できればガツンとやり込めて欲しかったな。かなり痛快な物語になっただろうけど、その場合は「源氏物語」からタイトル変えなきゃ。

2016/06/01

れみ

紫式部が抱えていたであろう欲望を読み解こうとする視点から書かれた源氏物語の解説書。紫式部や光源氏に対して結構辛辣なことを書いているのが面白くて、物語や登場人物の説明が分かりやすいし生き生きしているので、これを読んだだけでも源氏物語を読んだ気分になる。源氏物語は漫画になったのを昔に読んだんだけど、また読んでみたくなったなあ。

2013/12/26

takaC

源氏物語原文を読んでみようかなという気になった。ちょっとだけ。

2011/08/11

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