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樹液そして果実

樹液そして果実

樹液そして果実

作家
丸谷才一
出版社
集英社
発売日
2011-07-05
ISBN
9784087714081
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樹液そして果実 / 感想・レビュー

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風に吹かれて

2011年刊。ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』の解説「空を飛ぶのは血筋のせいさ」を読んで面白かったらジョイスの小説を読まないわけにはいかないだろう。A Portrait of the Artist as a Young Manという題におけるaやtheやas の意味、銀メッキを施した鏡がヴェネツィアで大量に作られるようになったことも影響して絵画の世界で「肖像」画が始まり文学に影響したことといった蘊蓄など、ジョイスの肖像を読む準備は万端である。実際に読むのは暫らく先だろうけど………。➡

2020/02/20

Jiny

とても難解な文藝評論なのだけど、何となく分かった気にさせてくれる文章である。読み終わってみると、ほとんど内容を記憶していないという残念な頭脳しか持ち合わせていない。。だけど、そんな読書が嫌いではない。

2012/08/29

ki_se_ki

ジョイス、日本中古から始まって、ワクワクの論考が次々と展開される。そして、近代に至って、吉行淳之介「暗室」を論じた稿から、次の引用ー。「人はよく吉行淳之介の作品に濛々とたちこめる死と虚無の匂ひについて言ふ。もちろんそれは正しい。しかし、たとへば孤独の深さを味はひつくすためには社交の達人であることが必要なやうに、死と虚無をよく知るならば生きることへの意志を持つてしまふだらう。」もう、脱帽!

2013/01/05

piece land

日本文学の章がが面白かった。小説はこんなふうに深く読むのかと。 私は読んだ作品を半分も味わっていないと感じた。

2012/12/20

冬薔薇

ジョイスは読んでないので後回し。「むらさきの色こき時」・もののあわれ・ のものとは掟、理法、人間の力でどうにもならないもの、「だってそうなんだもの」「ものの道理」きびしい現実、運命、定めを前にしての哀愁と、わかった気にさせてくれる。「源氏物語」が海外で広まったのは女王の国イギリスが入口だとか。6000年ぶりに母権から父権を経て今また母権制国家へ回帰したことも。日本語のルーツはタミル語とオーストロネシア語が結びついたもの、タミル語は弥生時代、水田、金属、機織り、神、妻問婚、三十一文字などセットで伝来した。

2012/10/26

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