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月は怒らない

月は怒らない

月は怒らない

作家
垣根涼介
出版社
集英社
発売日
2011-06-03
ISBN
9784087714159
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月は怒らない / 感想・レビュー

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Satomi

多重債務者の整理を生業とする梶原。大学生の弘樹。交番勤務の和田。3人の男を翻弄する見た目は地味な公務員の女、恭子。3人の男と1人の女が織り成す不思議な世界。身悶えるような奪い合いでもなく、悪女っぷりに嫌気がさすわけでもなく、とにかく不思議な世界なのだ。恭子が毎週日曜日に公園で会う記憶障害の老人。3人と付き合いながもどこか孤独な恭子の境遇を思うと老人とのやり取りがやたらと哲学的に感じられる。不思議な物語でした。

2017/07/10

ゆきねこ

結局、恭子の辛い幼少期は何だったんだろうか。男に節操がなくなるほど、人格が壊れているのを梶原の何が救ったのだろうか。今日この何がそんなに魅力的なのだろうか。よくわからない。登場人物誰一人として共感できなかった。特に、京子がダメ。こんなに冷たい人間なのに、警官の和田とは数時間もおしゃべりできるのね。短期記憶障害を持つ老人の登場もよくわからなかった。ナイフについては、初めて出た時から、何か悪いことが起こると確信していました。垣根涼介さん、スランプの時の作品らしい。自分を投影しているのかも。そんな時もある。

2020/09/13

Syo

今の日本での唯一の抜け道は、高学歴を手に入れ、永久に故郷を離れることを含めて、今後の人生の選択肢を数多く手に入れられるしかない。 生き方。 考え方。 心の持ち用。 他人のせいにはしない。 月は怒らない…。 素晴らしい。

2019/08/24

kowalski

垣根さんと言えば、やっぱり悪漢小説を書いて欲しいですよね。マニアックでエロいところが惹かれるところだと思うのですが・・・。期待しない・夢を持たない、だから生きるのが楽だったという女性に3人の男たちが惹かれていく物語。恭子さんも意外と面白い人物なんでしょうね。警察官の和田さんの行動はお茶目で結構面白いですね。もう少し 困った事になってほしかった様な気もします。

2012/03/14

そのぼん

魔性の女・・・でもなさそうなのに、何故かモテる彼女。三人の男の人がそれぞれ想いを寄せている感じでした。彼女の魅力がわからなかったのか、はたまたストーリーの出だしが重い感じだったせいか、物語の世界に入るのに時間がかかりました。

2012/10/06

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