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夜果つるところ

夜果つるところ

夜果つるところ

作家
恩田陸
出版社
集英社
発売日
2023-06-26
ISBN
9784087714319
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夜果つるところ / 感想・レビュー

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starbro

続いて“呪われた”小説『夜果つるところ』、作中作メタフィクション、リバーシブルカバー、恩田 陸&飯合 梓のWネーム、W奥付で遊び心満載です。しかしながら撮影中の事故により三たび映像化が頓挫する程の作品の魅力&怖さは感じられず、思わせぶり、少し企画倒れで終わった感じがしました。 https://lp.shueisha.co.jp/ondariku/

2023/07/08

パトラッシュ

恩田さんはホラー色の強い「館物」とリアル傾斜のミステリ系を書き分ける作家であり、前者の典型である本作を後者系列の『鈍色幻視行』の作中作とするには、あまりに雰囲気が違いすぎる。謎の男たちが集まって陰謀や暗殺が繰り広げられる墜月荘の描写もよく、館物としては非常に面白く読めたが、果たして他作品の一部とする意味があるのか。そもそも主人公ビイちゃんが実は大正天皇の隠し子だったとの設定では、右翼を憚って映像化に乗り気になる会社があるとは思えない。『鈍色』の一部という扱いでなく、独立した小説として楽しんだ方がよかった。

2023/07/18

R

奇譚といっていい不思議なお話だった。メタ的には小説内小説なんだそうだが、純粋にこれ単体で大正時代にさもありそうな不可思議がつまっていて面白かった。物語ではあるんだが、その内容と言葉選びがよくて、情景描写の美しさ、娼館、ロシア皇帝の末裔、心中騒ぎ、軍人、幻視等々、オカルト的な雰囲気が淫靡さももっていて、ともかく雰囲気がいい。話の中身としては、まぁそういうことがあってもと思うようなそれなんだけども、退廃の真似事めいた雰囲気とでもいうような、その不一致みたいなのが面白かった。

2023/11/11

うっちー

2011年に書かれた作品が、最近刊行されたのか❔「鈍色」のためですか❔

2023/08/15

のぶ

本作を読んで「鈍色幻視行」の空白部分が埋まったような気がする。こちらの方は昭和のある時期を舞台にしたダークファンタジー小説だなという気がした。はじめは平たんに見えるストーリーで、これは「鈍色幻視行」で読んで思っていたものと印象が違うなと感じたのが本音。こんな作品になんで皆踊らされているのかと。ただこの飯合梓が唯一世に出した作品は単独で読むと、面白みに欠けるし、つながりの分からない部分も多い。あくまで「鈍色幻視行」の作中作として読むにとどめた方がいい。二作を合わせ恩田ワールドが出来上がったのだと思う。

2023/07/15

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